危機管理手法の一つ。enterprise risk managementの略で、全社的リスクマネジメントともいう。企業におけるあらゆるリスクを管理するために、取締役会から従業員にいたるまでの企業全体で行われる。一般的なリスクマネジメントでは、財務部が財務リスクを管理する、総務部が建物の防災リスクを管理する、という具合に個別のリスクを低減することが眼目であった。しかし、従来の方法では個々のリスクの関係性や優先順位などを把握することがむずかしかった。また、自然災害、テロなど全社が大きな影響を受けるリスクの場合、部署単位の対応には限界があった。そのため全社的リスクマネジメントにおいては経営トップによる全社管理を重視し、最高経営責任者(CEO)直属の最高危機責任者(CRO:chief risk officer)がすべてのリスク分析、管理を行い、総合的なシミュレーションを行う。
[編集部]
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…(2)EMS参加通貨はECU表示の基準相場を決定し,これに基づいて各国通貨間の中心相場を算定,その上下に各2.25%の変動幅を設定する(イタリアにのみ上下各6%の変動幅を認める)。この仕組みはEMSの核心部分であり,為替相場メカニズムExchange Rate Mechanism(ERM)と呼ばれる。なお,イギリスはこのERMには参加しなかった。…
※「ERM」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」
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