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SFCG えすえふしーじー

知恵蔵の解説

SFCG

中小企業向け融資を行う貸金業者、商工ローンの最大手。商工ファンドとして1978年に創業、99年に東証1部に上場し、2002年に社名をSFCGに変更した。銀行の貸し渋りを背景に、すぐに資金が欲しい中小企業に高利で融資し、貸した企業がつぶれると連帯保証人から取り立てるというビジネスモデルで急成長。高収益をあげる反面、借り手や保証人の破産や自殺を招いた。1999年11月、大島健伸社長(現会長)は、社員が保証人を「目ん玉売れ」と脅し逮捕された日栄(現ロプロ)の松田一男社長(当時)と共に国会に参考人招致された。契約書の裏に委任状を忍ばせ複写で署名を取ったり、私製手形を使って手形訴訟を起こすなど、法の穴を突く悪質な回収手法は「司法テロ」との非難も浴び、2000年8月には根保証契約を承諾する書面の偽造などで、05年には白紙委任状の不当取得などで、金融庁から業務停止命令を受けた。リーマン・ショックや不動産担保融資の失敗で資金繰りが悪化した同社は、08年9月以降、契約通り返済している顧客に「一括で返せ」と迫る文書を一斉に送付し、物議をかもした。09年2月23日、3千380億円の負債を抱えて東京地裁に民事再生法の適用を申請したが、同年3月24日、東京地裁が同手続きの廃止を決定し破産に移行した。破産管財人によれば、同社は同じ債権を複数の金融機関(日本振興銀行、信託銀行など)に売る「二重譲渡」を約700億円分行っていた。また「破綻(はたん)直前の08年7月期決算では、貸し倒れや過払い金返還の引き当てを正しく計上すれば赤字だったのに黒字と偽り、大島会長のファミリー企業などに配当した」として、日栄・商工ファンド対策全国弁護団が09年3月23日、大島会長を粉飾決算・違法配当の疑いで東京地検に刑事告発。4月9日には過払い金返還が受けられなかった借り手らが大島会長に損害賠償を求めて提訴するなど、刑事・民事両面で責任追及が始まっている。

(北健一 ジャーナリスト / 2009年)

出典|(株)朝日新聞出版発行「知恵蔵」知恵蔵について | 情報

朝日新聞掲載「キーワード」の解説

SFCG

大島元社長が「商工ファンド」として1978年に設立。中小企業向け短期融資を手がけ業界最大手に。99年に東証1部に上場、02年に社名をSFCGと変更した。グループ企業は最大144社に上り、融資残高は6181億3千万円(08年7月期連結決算)に達した。99年ごろに過剰融資や強引な取り立てが社会問題化した。06年の最高裁判決を機に利息制限法を超えた金利の返還請求訴訟が急増。昨年2月に3380億円の負債を抱え民事再生法の適用を申請した。その後、破産手続きに移行し、大島元社長の関係先に計2670億円相当の資産が無償・格安譲渡されていたことが破産管財人の調べでわかった。

(2010-06-16 朝日新聞 夕刊 1総合)

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日本の企業がわかる事典2014-2015の解説

SFCG

正式社名「株式会社 SFCG」。英文社名「SFCG CO., LTD.」。金融業。昭和53年(1978)「株式会社商工ファンド」設立。平成14年(2002)現在の社名に変更。本社は東京都中央区日本橋室町事業者金融。中小企業向け保証人付きローンで実績。不動産担保貸付・企業再生ファンドも展開。東京証券取引所第1部旧上場。平成21年(2009)民事再生手続申請ののち破産手続に移行。上場廃止。

出典|講談社日本の企業がわかる事典2014-2015について | 情報

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