PL教団（読み）ピーエルきょうだん

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典

PL教団
ピーエルきょうだん

第2次世界大戦後開教した新宗教。 PLは Perfect Liberty (真の自由) の頭文字でパーフェクト・リバティ教団の略称。御木徳一 (1871～1938) が徳光教の影響のもとに 1924年に開いた「ひとのみち教団」を，長男の御木徳近 (1900～83) が名称，教理を一新して 46年9月佐賀県鳥栖で再建したもの。代々教祖 (おしえおや) が現れ，現存の教祖によって教えが説かれるという考えのもとに徳近を教祖とあがめるほか，金田徳光を幽祖 (かくりおや) として崇拝する。「人生は芸術である」「人の一生は自己表現である」「自己は神の表現である」など 21ヵ条の処生訓を中心教義とする。また「おしえおや」による「遂断 (しきり) 」，すなわち「おしえおや」に現実生活の苦しみを負担してもらったり，念願を成就させてもらったりする儀礼および「お身代りの神事」，すなわち苦痛を一時教主に引取ってもらう儀礼を特に重んじている。処生訓に基づいた，創意工夫を凝らした生活を信徒に指導するとともに，教団自体も花火芸術など芸術文化活動に特に力を入れている。最近は科学と宗教の一致を目指すとして，健康管理，植物研究などにも積極的である。南アメリカとりわけブラジルでの海外布教が盛んである。機関誌としては，『芸術生活』『PLジュニア』 (ともに月刊) ，『芸生新聞』 (週刊) など多数ある。公称信徒数約 118万人 (1996) ，本部は大阪府富田林市新堂にある。

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日本大百科全書(ニッポニカ)

PL教団
ぴーえるきょうだん

→パーフェクト リバティー教団

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