ひゅうひゅう

精選版 日本国語大辞典 「ひゅうひゅう」の意味・読み・例文・類語

ひゅう‐ひゅう

〘副〙 (多く「と」を伴って用いる)
① 激しく吹き続ける風の音を表わす語。
※俳諧・鬼貫句選(1769)上「ひうひうと風は空ゆく冬牡丹」
② 強い風が木や電線などにあたって出す音、または、物が風を切っていく音を表わす語。
※すみだ川(1909)〈永井荷風〉一〇「烈しく吹きつける風が屋根の上の電線をヒューヒュー鳴す」
③ 激しくせわしない息づかいを表わす語。
心中(1911)〈森鴎外〉「ひゅうひゅうと云ふのは、切られた気管の疵口から呼吸をする音であった」
④ 笛の音を表わす語。
道程(1914)〈高村光太郎〉冬の詩「ひゅうひゅうと笛をならして騒ぎ廻る冬」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

デジタル大辞泉 「ひゅうひゅう」の意味・読み・例文・類語

ひゅう‐ひゅう

[副]
強い風が連続して吹く音を表す語。「寒風ひゅうひゅう(と)吹きすさぶ」
物が繰り返し風を切る音を表す語。「むちをひゅうひゅう(と)振り回す」
空気が細い穴などを通るとき発する音を表す語。「のどひゅうひゅう(と)鳴る」
[感]ひやかしたり、はやし立てたりするときに発する声。
[類語]ひゅうびゅうぴゅうひゅっとびゅんびゅんびゅうびゅうぴゅうぴゅうそよそよさわさわそよざわざわさやさやさらさらはたはたばたばた

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

今日のキーワード

脂質異常症治療薬

血液中の脂質(トリグリセリド、コレステロールなど)濃度が基準値の範囲内にない状態(脂質異常症)に対し用いられる薬剤。スタチン(HMG-CoA還元酵素阻害薬)、PCSK9阻害薬、MTP阻害薬、レジン(陰...

脂質異常症治療薬の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android