ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「イネス」の意味・わかりやすい解説
イネス
Inness, George
[没]1894.8.3. イギリス,ブリッジオブアレン
アメリカ合衆国の風景画家。ニューヨークで独学で絵を修業した。初期の作品はハドソン川派の影響がみえる。1847年ヨーロッパに留学。1850年,2度目のヨーロッパ留学でバルビゾン派に接し,ジャン=バプティスト・カミーユ・コローの影響を受けた。1870~74年再びイタリア,フランスに滞在後,ニュージャージー州のモントクレアに定住。光と色調による親密な風景画を描いた。後期の作品にはスウェーデンの神秘主義者エマヌエル・スウェーデンボリに感化された内面的な表現もみられる。主要作品『デラウェア峡谷』(1861,メトロポリタン美術館),『平和と豊饒』(1865,同美術館)。
イネス
Innes, Michael
[没]1994.11.12. イギリス,サリー
イギリスの文学研究者,推理小説作家。本名 John Innes Mackintosh Stewart。オックスフォード大学に学び,母校の教壇に立つ。ジョン・アプルビーの活躍する推理小説で有名。『秘密の前衛』 The Secret Vanguard (1940) ,『家庭の事件』A Family Affair (69) などがある。英文学者としてはシェークスピアや 20世紀小説についての著述がある。
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