付する(読み)フスル

デジタル大辞泉 「付する」の意味・読み・例文・類語

ふ・する【付する/附する】

[動サ変][文]ふ・す[サ変]
ついてゆく。従う。「驥尾きびに―・する」
添える。つけ加える。「履歴書顔写真を―・する」
与える。交付する。「修了証書を―・する」
まかせる。託す。また、そのような扱いにする。「審議に―・する」「不問に―・する」
[類語]加える足す添える加わる付け足す付け加える付ける継ぎ足す花を添える添加添付付加肉付け加味追加割り増し

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「付する」の意味・読み・例文・類語

ふ‐・する【付・附】

  1. [ 1 ] 〘 自動詞 サ行変 〙
    [ 文語形 ]ふ・す 〘 自動詞 サ行変 〙 つく。したがう。付随する。「驥尾に付す」
  2. [ 2 ] 〘 他動詞 サ行変 〙
    [ 文語形 ]ふ・す 〘 他動詞 サ行変 〙
    1. つけ加える。添える。
      1. [初出の実例]「述賛で巻々の末に附したぞ」(出典:史記抄(1477)三)
    2. 渡す。預ける。与える。交付する。
      1. [初出の実例]「沙伯に付し、伴なうて家に帰らしむ」(出典:西国立志編(1870‐71)〈中村正直訳〉八)
    3. まかせる。託す。ゆだねる。かける。
      1. [初出の実例]「天宝不於非仁 テンホウハヒジンニフセズ〔医学源流〕」(出典:文明本節用集(室町中))
    4. から転じて、心をとられる。かまける。
      1. [初出の実例]「気分よき時は其の日の支払を許し二日も三日も緩慢に附し」(出典:日本の下層社会(1899)〈横山源之助〉日本の社会運動)

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