加わる(読み)クワワル

デジタル大辞泉 「加わる」の意味・読み・例文・類語

くわわ・る〔くははる〕【加わる】

[動ラ五(四)]
あるものに、さらに他のものが添えられてその数・量・程度が増す。「会員が新しく―・る」「要素が―・る」「貫禄が―・る」
ある事に参加する。仲間に入る。「一行に―・る」「話に―・る」
度合いが強くなる。その程度や状態が増す。「暑さが―・る」「スピードが―・る」
ある作用が他に及ぶ。行き渡る。「圧力が―・る」
[可能]くわわれる
[類語](1足す添える付け足す付け加える付ける付する継ぎ足す花を添える添加添付付加肉付け加味追加割り増し/(2出席列席臨席顔出し参列参会出場出頭臨場親臨出御列座同席陪席相席同座お出まし加入加盟仲間入り参加参入参画参与入会飛び入り飛び込み出る名を連ねる列する連なる末席を汚す

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「加わる」の意味・読み・例文・類語

くわわ・るくははる【加】

  1. 〘 自動詞 ラ行五(四) 〙
  2. ある目的をもった団体、集まり、行列、また、位階の列などに一員としてはいる。仲間になる。参加する。
    1. [初出の実例]「味張今自り以後、郡の司に勿預(なクハハリそ)」(出典日本書紀(720)安閑元年閏一二月(寛文版訓))
  3. ある物事に重ね添う。ふえる。重なる。
    1. [初出の実例]「わび人のすむべきやどとみるなべになげきくははることのねぞする〈遍昭〉」(出典:古今和歌集(905‐914)雑下・九八五)
  4. 位階や力などが増す。また、物事にある作用が及ぼされる。与えられる。
    1. [初出の実例]「国内の大人の預(クハハ)りて堂(との)に昇る者、一り二り」(出典:日本書紀(720)継体二三年三月(図書寮本訓))
  5. ゆきわたる。及ぶ。
    1. [初出の実例]「皇霊遐に暢びて、威、鉄囲の表(ほか)に加(クハハリ)」(出典:大慈恩寺三蔵法師伝院政期点(1080‐1110頃)七)

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