夏季に冷房されている職場や室内で生ずる不適応症候群で、体や足がだるい、疲れる、体や足が冷えるなどのほか、胃腸障害、神経痛、生理障害などの症状も現れる。原因は過冷房、すなわち冷房温度の下げすぎで、室温が25℃以下になるとこのような症状が多くなる。夏の暑さに馴化(じゅんか)されている体で、しかも夏の軽装で長時間にわたって外気温と温度差の大きい冷気にさらされると、体温調節機能が低下し、冷房病となる。最近は省エネルギー対策の一環として、冷房温度を28℃にするという申合せが浸透してきたため、かつてのような冷房病の多発はみられなくなった。しかし、自律神経機能の弱い者の場合は、冷風に直接当たらないようにする、膝(ひざ)掛け、セーターなどの衣服による調節、といった配慮が必要となる。
[重田定義]
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…また女子では生理障害などの不定の症状を訴えるようになる。このような症状を呈する状態を冷房病cooling disorderというが,冷房病は女子に著しく,男子での発症は一般に少ない。個人差も大きいが,事務所で働く女子の約半数が足が冷えるなどの症状を訴えるという調査が示すように,一般的によく発症しうる健康障害といえよう。…
※「冷房病」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」
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