和田博雄(読み)ワダ ヒロオ

新訂 政治家人名事典 明治~昭和 「和田博雄」の解説

和田 博雄
ワダ ヒロオ


肩書
元・社会党副委員長,元・参院議員

生年月日
明治36年2月17日

出生地
埼玉県川越市

学歴
東京帝大法学部英法科〔大正14年〕卒

経歴
農林省に入省。昭和16年企画院事件に連座して逮捕される。20年9月復職し、10月農政局長となり、戦後の農政改革に従事。21年第一次吉田内閣の農相、22年片山内閣国務相、経済安定本部長官、物価庁長官。片山内閣総辞職後、社会党に入党。27年以来、岡山1区から衆院議員に6回当選。この間、29年左派社会党書記長、国際局長を経て、39年初代副委員長となる。大型政策マンとして期待されたが結局未完大器に終り、41年政界を引退した。俳人としては、「早蕨」の内藤吐天に師事し、句集に「冬夜の駅」「白雨」があるが、42年句会に向かう途中芝公園の路傍で死去した。

没年月日
昭和42年3月4日

出典 日外アソシエーツ「新訂 政治家人名事典 明治~昭和」(2003年刊)新訂 政治家人名事典 明治~昭和について 情報

20世紀日本人名事典 「和田博雄」の解説

和田 博雄
ワダ ヒロオ

昭和期の政治家,俳人 元・社会党副委員長;元・参院議員。



生年
明治36(1903)年2月17日

没年
昭和42(1967)年3月4日

出生地
埼玉県川越市

学歴〔年〕
東京帝大法学部英法科〔大正14年〕卒

経歴
農林省に入省。昭和16年企画院事件に連座して逮捕される。20年9月復職し、10月農政局長となり、戦後の農政改革に従事。21年第一次吉田内閣の農相、22年片山内閣の国務相、経済安定本部長官、物価庁長官。片山内閣総辞職後、社会党に入党。27年以来、岡山1区から衆院議員に6回当選。この間、29年左派社会党書記長、国際局長を経て、39年初代副委員長となる。大型政策マンとして期待されたが結局未完の大器に終り、41年政界を引退した。俳人としては、「早蕨」の内藤吐天に師事し、句集に「冬夜の駅」「白雨」があるが、42年句会に向かう途中芝公園の路傍で死去した。

出典 日外アソシエーツ「20世紀日本人名事典」(2004年刊)20世紀日本人名事典について 情報

改訂新版 世界大百科事典 「和田博雄」の意味・わかりやすい解説

和田博雄 (わだひろお)
生没年:1903-67(明治36-昭和42)

政治家。埼玉県に生まれる。1925年東京帝国大学法学部を卒業し,農林省に入る。41年企画院事件で検挙されたが,第2次大戦後無罪となり,農政局長となる。46年吉田茂内閣の農相,47年参議院議員となり,片山哲内閣の国務相,経済安定本部長官,物価庁長官に就任。48年社会党に入党し,分裂時には左派書記長となる。52年衆議院選に岡山1区で当選(以後6回連続)し,57年政策審議会長,64年副委員長などの党要職を務め,66年政界を引退した。
執筆者:

出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「和田博雄」の意味・わかりやすい解説

和田博雄
わだひろお

[生]1903.2.17. 埼玉
[没]1967.3.4. 東京
政治家。東京大学を卒業。農林省に入る。 1941年企画院事件に連座したが,45年無罪。同年松村謙三農相のもとで農政局長として農地改革推進。 46年農相,47年参議院議員に当選。片山内閣の経済安定本部長官となり,戦後再建の緊急経済政策を立案した。 48年日本社会党に入党。左派に属し,政審会長,国際局長などを歴任。 64年副委員長となったが,66年引退。

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デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「和田博雄」の解説

和田博雄 わだ-ひろお

1903-1967 昭和時代官僚,政治家。
明治36年2月17日生まれ。大正15年農林省にはいる。昭和16年企画院事件で検挙され休職。戦後農政局長として復職し,21年第1次吉田内閣の農相。22年参議院議員に当選,片山内閣の国務相,経済安定本部長官。27年衆議院議員(当選6回)。左派社会党に属し書記長などをつとめた。昭和42年3月4日死去。64歳。埼玉県出身。東京帝大卒。号は白遊子。句集に「冬夜の駅」。

出典 講談社デジタル版 日本人名大辞典+Plusについて 情報 | 凡例

367日誕生日大事典 「和田博雄」の解説

和田 博雄 (わだ ひろお)

生年月日:1903年2月17日
昭和時代の官僚;政治家。社会党副委員長;参院議員
1967年没

出典 日外アソシエーツ「367日誕生日大事典」367日誕生日大事典について 情報

世界大百科事典(旧版)内の和田博雄の言及

【企画院事件】より

…このため近衛内閣は企画院原案から資本と経営の分離を削除し,財界案に妥協した要綱を同年12月,閣議決定した。〈赤〉攻撃は12月に内相に就任した平沼騏一郎(きいちろう)によっても強まり,41年1~4月に企画院原案作成に関与した和田博雄,正木千冬,勝間田清一,佐多忠隆,稲葉修三ら17名が治安維持法違反容疑で検挙,数名が起訴された。治安当局は被疑者に自白を強要し,和田らを〈コミンテルンと日本共産党の方針を支持した〉共産主義者だとして事件を捏造(ねつぞう)した。…

※「和田博雄」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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