同じ土地に住んでいるというゆかりで人々や諸家族が結び付いてつくっている社会集団のことをいう。もともと社会的存在である人間は、諸種の社会集団をつくって生活しているが、そのうち地域的なものを結合の契機にして形成されているものがこれである。とくに農村社会に、あるいは都市社会においても、住民の相互扶助的な性格をもった集団として、それらの社会構造の基礎を形づくっている。わが国では、組とか村落(村寄合(よりあい))、あるいは町内(町内会)などがその典型的な事例である。これらには自治的な機能をもったものが多い。同じ性格の集団が、アメリカではローカリティ・グループlocality group(地域集団)という概念でとらえられている。近隣集団neighborhood groupや地域共同社会communityがそれにあたる。この場合それらは、中心地にあるサービス施設への住民の帰属意識の統一化によって形成されるものと考えられている。最近、近代化や都市化が進むにつれて、わが国における地縁集団の拡大化や、アメリカにおけるローカリティ・グループの関心集団(インタレスト・グループ)化の傾向が顕著になってきている。
[二宮哲雄]
『鈴木榮太郎著『日本農村社会学原理』(1940・時潮社/『鈴木榮太郎著作集Ⅰ・Ⅱ』1968・未来社)』▽『二宮哲雄著「ムラと組」(『講座日本の民俗 二 社会構成』所収・1980・有精堂出版)』
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