カンパネッラの主著。1602年ナポリの牢獄(ろうごく)でイタリア語で書かれた。23年刊。コロンブスの航海長を務めたジェノバ人が、タプロバーナ島(現スリランカ)の赤道直下の平原で見聞した国について語る、という形をとっている。形而上(けいじじょう)学を意味する「太陽」という名の神官君主と「力」「知」「愛」に相応する3人の高官の統治下で、すべての人が平等な教育と訓練を受け、軍務、農耕、牧畜などの義務を負い、能力に応じた仕事を与えられて、家族制度も私有もない共同生活を送りながら、どのように生き、何を考えているかを物語る。プラトンの影響を受けた理想国家論であるが、当時の社会や文化も知りえて興味深い。
[大谷啓治]
『坂本鉄男訳『太陽の都』(1967・現代思潮社)』
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