建築面積(読み)ケンチクメンセキ

デジタル大辞泉 「建築面積」の意味・読み・例文・類語

けんちく‐めんせき【建築面積】

建築物外壁または柱の中心線で囲まれた内側部分の水平投影面積。俗に建蔽けんぺいという。

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精選版 日本国語大辞典 「建築面積」の意味・読み・例文・類語

けんちく‐めんせき【建築面積】

  1. 〘 名詞 〙 建築物の外壁、またはこれにかわる柱の中心線で囲まれた部分の面積。
    1. [初出の実例]「現代住宅、殊に其の小住宅に於ては、限られたる建築面積に適応して」(出典:小住宅厨房の研究(1939)〈蔵田周忠〉二)

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「建築面積」の意味・わかりやすい解説

建築面積
けんちくめんせき

建築物の外壁またはこれにかわる柱の中心線で囲まれた部分の水平投影面積のこと(建築基準法)。いわゆる建坪(たてつぼ)のことで、通常の建築物の場合には1階の水平投影面積がこれにあたる。2階以上の階の外壁が1階より外に出ている場合には、その部分の水平投影面積を加えて算定する。地階がある場合、地盤面上1メートル以下にある部分は建築面積に算入しない。また、軒、庇(ひさし)、バルコニーなど屋外部分とみられるものであっても、前記の外壁または柱の中心線から水平距離で1メートル以上突き出したものがある場合には、その端から水平距離で1メートル後退した線までを建築面積に算入する。片側廊下などの部分的なものについては、行政庁によっていろいろと取扱いが異なる。

 関連するものとして床面積延べ面積があげられる。床面積とは、建築物の各階またはその一部で、壁その他の区画の中心線で囲まれた部分の水平投影面積とされている。床面積は基本的には雨露をしのぐことのできる建築物の屋内部分に対する概念である。床面積についても建築面積と同様にピロティ出窓、バルコニーなどの部分については、各行政庁によって取扱いが異なる。

 延べ面積とは、建築物の各階の床面積の合計である。延坪(のべつぼ)ともいわれる。ただし、建築物の密度規定の基礎となる容積率(延べ面積の敷地面積に対する割合)を算定する場合の延べ面積には、駐車場などに使用する部分については、敷地内の全建築物の床面積の5分の1までは算入しない。建築面積の敷地面積に対する割合を建坪(けんぺい)率という。

[秋山哲一]


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不動産用語辞典 「建築面積」の解説

建築面積

建築物の外壁またはこれに代わる柱の中心で囲まれた部分の水平投影面積を「建築面積」といいます。
但し、軒や庇、はねだしなどがこれらから突出している場合には、その長さによって水平投影面積が建築面積に算入されることがあります。また、地下であっても地盤面から1mを超える部分も算入の対象となります。

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「建築面積」の意味・わかりやすい解説

建築面積
けんちくめんせき
building area

建坪ともいう。建築基準法では建築物の外壁またはこれに代る柱の中心線で囲まれた部分の水平投影面積をいう。一般的には建築物の1階が占める面積にほぼ等しい。なお,軒,ひさし,出窓など突出部が中心線を 1mをこす場合はこえた部分は建築面積に含まれる。

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リフォーム用語集 「建築面積」の解説

建築面積

建築基準法上、建物の外壁の中心線、または、これに代わる柱の中心線で囲まれた部分の水平投影面積。ただし、外壁や柱の中心線から水平距離で1m以上突き出た軒・庇(ひさし)などについては、その先端から水平距離で1m後退した線で囲まれた面積とする。

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家とインテリアの用語がわかる辞典 「建築面積」の解説

けんちくめんせき【建築面積】

建物の外壁または柱の中心線で囲まれた面積。1階の床面積と等しい。◇「建坪(たてつぼ)」ともいう。

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世界大百科事典(旧版)内の建築面積の言及

【建築密度】より

…ある一定の土地に対する建築物の量の多少の程度を表す概念。建築面積率,建築容積率,戸数密度等の指標がある。建築面積率は建ぺい(蔽)率ともいい,建築面積の敷地面積に対する割合をいう。…

※「建築面積」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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