村岡伊平治(読み)むらおかいへいじ

改訂新版 世界大百科事典 「村岡伊平治」の意味・わかりやすい解説

村岡伊平治 (むらおかいへいじ)
生没年:1867-1943?(慶応3-昭和18?)

東南アジアを中心とする娼妓斡旋業者,事業家長崎県島原の商家に生まれ,1885年香港に渡る。以後1930年代までおもにシンガポールマニラで日本人婦女の売春業をはじめ手広く事業を営んだ。36年ごろまとめられた自伝草稿もとに60年《村岡伊平治自伝》が刊行され,東南アジアの日本人社会の裏面娼婦からゆき)の実態究明への関心を呼び起こした。が,その内容には信憑(しんぴよう)性を欠く点も多く,経歴没年が確定されていない。
執筆者:

出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報

20世紀日本人名事典 「村岡伊平治」の解説

村岡 伊平治
ムラオカ イヘイジ

明治〜昭和期の娼妓斡旋業者



生年
慶応3年10月10日(1867年)

没年
昭和18(1943)年(?)

出生地
肥前国島原(長崎県)

経歴
荷受け問屋の長男として生まれる。銘酒青物のかつぎ売り、人力車夫を経て、明治18年香港に渡る。以後中国・天津、上海と移り住み、21年上海で娼妓斡旋業(女衒)を始める。その後台湾、シンガポール、ジャワセレベスフィリピンなどで娼妓(からゆきさん)の斡旋を続け、44年廃業。他にも各種事業を手がけ、日本人会会長などを務めた。著書に「村岡伊平治自伝」がある。

出典 日外アソシエーツ「20世紀日本人名事典」(2004年刊)20世紀日本人名事典について 情報

デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「村岡伊平治」の解説

村岡伊平治 むらおか-いへいじ

1867-? 明治-昭和時代前期の娼妓(しょうぎ)周旋業者。
慶応3年10月10日生まれ。明治18年香港にわたり,シンガポール,マニラなどで「からゆき」の人身売買,開拓事業をいとなむ。昭和18年ごろフィリピンで死去。自伝草稿が35年「村岡伊平治自伝」として刊行された。肥前島原(長崎県)出身

出典 講談社デジタル版 日本人名大辞典+Plusについて 情報 | 凡例

367日誕生日大事典 「村岡伊平治」の解説

村岡 伊平治 (むらおか いへいじ)

生年月日:1867年10月10日
明治時代-昭和時代の女衒
1943年没

出典 日外アソシエーツ「367日誕生日大事典」367日誕生日大事典について 情報

一度利用した製品を捨てずにそのまま再使用すること。ごみの削減に重要だとされる「3R」の一つで、衣類・服飾品や家電などさまざまな品目が取り扱われている。リユース商品の専門店やイベント、フリーマーケット...

リユースの用語解説を読む