柳川重信(読み)やながわ しげのぶ

デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「柳川重信」の解説

柳川重信(初代) やながわ-しげのぶ

1787-1833* 江戸時代後期の浮世絵師
天明7年生まれ。江戸の人。葛飾(かつしか)北斎の門にはいり,長女と結婚したがのち離縁。「南総里見八犬伝」などの読み本の挿絵や肉筆美人画をかく。文政5年大坂にゆき,柳川派をひろめた。天保(てんぽう)3年閏(うるう)11月28日死去。46歳。姓は鈴木通称は重兵衛。別号に雷斗。

柳川重信(2代) やながわ-しげのぶ

?-? 江戸時代後期の浮世絵師。
志賀理斎の3男。初代にまなび,重山と称した。師没後の天保(てんぽう)3年2代を襲名。読み本,人情本,狂歌本に挿絵をかいた。字(あざな)は子儀。通称は季三太。別号に艶川好信,谷城柳川。作品に「恋情穿語(せんご)」「南総里見八犬伝」など。

出典 講談社デジタル版 日本人名大辞典+Plusについて 情報 | 凡例

朝日日本歴史人物事典 「柳川重信」の解説

柳川重信(初代)

没年:天保3.閏11.28(1833.1.18)
生年:天明7(1787)
江戸後期の浮世絵師。鈴木氏,俗称重兵衛。江戸の人。葛飾北斎門人錦絵・肉筆画もあるが,主に摺物や,合巻読本・人情本・狂歌本などの挿絵で活躍。文政5,6(1822,23)年の在坂中には,上方浮世絵界に大きな影響をおよぼしている。

(浅野秀剛)

出典 朝日日本歴史人物事典:(株)朝日新聞出版朝日日本歴史人物事典について 情報

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