

 
はるなり」と訓し、「易の六爻の頭の
はるに象るなり」という。金文の図象に、二爻あるいは三爻を重ねる形のものがあり、易の卦爻と関係があるかもしれない。卜文に學(学)の初文とする字と近く、學・
(校)・
(教)はその系列の字である。
(はん)をこの部に属し、次の
(り)部に爾・爽を属する。〔玉
〕には爻部に希を加える。
は樊籬(はんり)でその爻は籠目(かごめ)、希は布上に加えて織目(おりめ)をあらわす。また爾・爽の従うところは文身の文様で、ともに美麗の意がある。形は同じであっても、その意象はみな異なる。
・
の四字を収める。肴は肉と骨。爻は骨の象。
は車
の形。
は千木形式の建物で、卜文にはその字を學に用い、その初文。〔説文〕十四下に「放なり」とするのは、効倣の意とするものであろう。
はその学にある子に攴(ぼく)を加えて教導する意である。
he
は同声。肴は骨と肉。
はそれを殴(う)って骨肉相雑(まじ)わる意。
(交)・
・
ke
、
・
ke
kは、みな声義に関係がある。出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報
易の卦(か)の基本になっている
と
の棒のこと。易を構成するもっとも基本的な単位で,卦はこれを6本積み重ねたものである。
と
とはそれぞれ積極的なものと消極的なもの,男性的なものと女性的なものといった事物の対立する二面を象徴し,易では剛と柔の名で呼ばれるが,易伝(十翼)に至って陽と陰とされた。卦中における爻の位置に関して〈位〉〈中〉〈正〉〈応〉〈比〉〈承〉〈乗〉といった,易学特有のタームが使われる。なお,二進法の原理を創始したドイツの哲学者ライプニッツは,易の卦につよい興味をいだき,
を0,
を1に数式化した。現代のコンピューターが0と1との二進法を基礎にしていることを考えるとき,易は案外現代的なメカニズムを備えているといえるかもしれない。
執筆者:三浦 国雄
出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報
出典 占い学校 アカデメイア・カレッジ占い用語集について 情報
…残りが1本なら☰乾(けん)(天),2本なら☱兌(だ)(沢),3本なら☲離(火),4本なら☳震(雷),5本なら☴巽(そん)(風),6本なら☵坎(かん)(水),7本なら☶艮(ごん)(山),8本なら☷坤(こん)(地)。これで内卦(六爻(こう)の下半分)が得られた。次に同じ操作をして外卦(上半分)を求める。…
…《易経》はこの経と伝との総称である。卦とは,
(陰の象徴)と
(陽の象徴)の棒(爻(こう))をまず3本組み合わせて8種類のパターン(八卦(はつか))を作り,次にそれらを互いに重ねて64種類にしたものである。占断の辞は64卦だけではなく,各卦の各爻ごとに付されているから(前者を卦辞,後者を爻辞という),64×6の合計384種類のシチュエーションが備わっていることになる。…
※「爻」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」
[名](スル)二つ以上のものが並び立つこと。「立候補者が―する」「―政権」[類語]両立・併存・同居・共存・並立・鼎立ていりつ...