現象主義ともいわれ、外的な世界の認識についての次のような考え方のこと。すなわち、たとえばある物体を知覚する場合、われわれは存在する物体そのものを知覚しているのではなく、われわれに知覚されている限りのものを知覚しているにすぎず、しかもその際、その知覚を成立させている色や形などの感覚所与(センス・データ)のみが、もっとも直接的で確実なものであるとする考え方。したがってこの立場を徹底するなら、物体は感覚所与の集まりということになり、外界の存在を前提とする通常の立場からは認められる外界についての知識も、けっして確実なものとはいえなくなる。つまり、常識で確信している外界の姿は仮象でしかなく、またたとえ外界が存在するとしても、われわれには不可知なものとしかいえなくなる。このような考え方は古典的にはヒュームに、20世紀ではカルナップらの論理実証主義の議論のうちにみいだすことができる。
[清水義夫]
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