出典 講談社デジタル版 日本人名大辞典+Plusについて 情報 | 凡例
真杉静枝
ますぎしずえ
(1901―1955)
小説家。福井県出身。神官の家系に生まれ、台湾の台中高等女学校中退後、看護婦となる。結婚に破れ、大阪で自活するが、新聞記者時代に武者小路実篤(むしゃのこうじさねあつ)の知己を得る。上京して処女作『小魚の心』(1927)を発表したのち、つまずきがちな女の生き方をつづった私小説風の作品を書き継ぐ。中村地平(ちへい)との同棲(どうせい)、中山義秀(ぎしゅう)との結婚はいずれも実らず、第二次世界大戦後には出版社の設立や被爆少女への献身などが話題になったが、不遇のうちに没した。
[金井景子]
『『現代日本文学全集87』(1958・筑摩書房)』
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