東京都足立(あだち)区西新井にある寺。五智山遍照院総持寺(ごちざんへんじょういんそうじじ)と号し、真言(しんごん)宗豊山(ぶざん)派に属する。本尊は弘法(こうぼう)大師(空海)。天長(てんちょう)年間(824~834)大師が関東巡錫(じゅんしゃく)のとき当地にとどまり、十一面観音を造像し、悪病平癒を祈願したのに始まるという。過去数度の兵火にあったが、本尊は難を免れたので「厄除(やくよ)け火防(ひぶせ)のお大師様」として崇敬された。1966年(昭和41)不慮の火災にあい諸堂を焼失したが、72年以降、本堂(遍照殿(へんじょうでん))、不動堂、八角堂、光明殿を次々に建立し、伽藍(がらん)を一新した。寺宝に、鋳銅刻画蔵王権現(ざおうごんげん)像(国宝)のほか、谷文晁(ぶんちょう)の襖絵(ふすまえ)、葛飾北斎(かつしかほくさい)の「大師成道(じょうどう)絵」などがある。また「西の長谷寺(はせでら)、東の西新井」とよばれるボタンの名所。
[野村全宏]
出典 日外アソシエーツ「事典・日本の観光資源」事典・日本の観光資源について 情報
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