デジタル大辞泉 「遷」の意味・読み・例文・類語 せん【遷】[漢字項目] [常用漢字] [音]セン(呉)(漢) [訓]うつる うつす1 元の場所や地位から離れて別の所に移る。移す。「遷都/左遷・孟母三遷もうぼさんせん」2 物事が時間とともに移り変わる。「変遷」3 魂が体から抜け出る。死ぬ。「遷化せんげ」 出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例 Sponserd by
普及版 字通 「遷」の読み・字形・画数・意味 遷常用漢字 15画(旧字)15画 [字音] セン[字訓] うつる・うつす・かわる[説文解字] [金文] [字形] 形声声符は(せん)。は死者を殯(かりもがり)するために板屋に収め、その風化を待って葬うことを示し、そのために屍を遷すことをという。〔説文〕二下に「登るなり」と登(仙)の意とするが、神仙の意に用いるのは後起の義。もと葬送の礼に関する字であった。国都は宗のある地であるから、都を移すことを遷都といい、国都を棄てて他に大去することをも遷という。〔穀梁伝、荘十年〕に「とはぶるの辭なり」とみえる。のち、此れより彼に及ぶことをみな遷という。[訓義]1. うつる、うつす、屍を殯宮にうつす。2. くにうつし、みやこがえ。3. かわる、はなれる、うごく、しりぞく。4. ときをうつす。[古辞書の訓]〔名義抄〕 ウツル・ウツス・カハル・サル・カヘル・メグル・シリゾク・アラタム・ナカハ 〔字鏡集〕 シリゾク・メグル・カヘル・サル・トル・カハル・ウツル・ウツス・ヤスシ・アラタム[語系]・tsianは同声。は遷屍、他に遷すことをという。・sianは声義近く、は登(仙)、その(へんせん)として登るさまをという。[熟語]遷移▶・遷易▶・遷延▶・遷鶯▶・遷訛▶・遷化▶・遷改▶・遷回▶・遷革▶・遷隔▶・遷客▶・遷居▶・遷喬▶・遷国▶・遷削▶・遷▶・遷徙▶・遷次▶・遷舎▶・遷授▶・遷就▶・遷逡▶・遷除▶・遷臣▶・遷神▶・遷進▶・遷人▶・遷逝▶・遷斥▶・遷絶▶・遷善▶・遷染▶・遷▶・遷▶・遷宅▶・遷逐▶・遷秩▶・遷黜▶・遷調▶・遷陟▶・遷鼎▶・遷▶・遷転▶・遷都▶・遷怒▶・遷拝▶・遷▶・遷▶・遷復▶・遷▶・遷変▶・遷補▶・遷貿▶・遷民▶・遷滅▶・遷渝▶・遷吏▶・遷流▶・遷虜▶・遷歴▶[下接語]斡遷・延遷・鶯遷・下遷・化遷・喬遷・高遷・左遷・三遷・時遷・叙遷・升遷・推遷・超遷・転遷・播遷・変遷・流遷・累遷・遷 出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報 Sponserd by
世界大百科事典(旧版)内の遷の言及 【宗法】より …かくて小宗はその兄弟を統轄しながら大宗に統轄される。小宗は無限に拡大するが,自己を含めて五世で一応大宗の統轄を離脱し,これを〈遷〉という。大宗の系統は百世不遷である。… ※「遷」について言及している用語解説の一部を掲載しています。 出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」 Sponserd by