デジタル大辞泉
「雲雀」の意味・読み・例文・類語
ひばり【雲=雀/告=天=子】
スズメ目ヒバリ科の鳥。全長17センチくらい。体は褐色の地に黒い斑があり、頭に短い冠羽をもつ。日本では留鳥・漂鳥として河原・畑などにすみ、春になると空高く舞い上がりながら、ピーチュク、チルルなど長くて複雑な節回しでさえずる。告天子。《季 春》「―より空にやすらふ峠哉/芭蕉」
[補説]作品名別項。→雲雀
[類語]揚げ雲雀
出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例
ひばり【雲雀】
[1] 〘名〙
①
ヒバリ科の小鳥。全長約一七センチメートルで、スズメよりやや大きい。羽色は地味で、背面は褐色に黒褐色の縦斑
(たてふ)があり、羽縁は黄褐色。腹面は淡く、胸に暗色の
斑点(はんてん)がある。頭頂の羽毛はやや長く、羽冠を形成。木の枝に止まることはなく、三、四月には
高空をさえずりながら飛ぶ。各地の草原・畑・
川原などに多く、地上の小動物や草の実などを食べる。四~七月、地上に
枯草で椀形の巣を営む。鳴き声が良いので古くから飼い鳥にされる。天鷚
(てんりょう)。
告天子。《季・春》
※古事記(712)下・歌謡「比婆理
(ヒバリ)は 天に翔る 高行くや 速総別
(はやぶさわけ) 鷦鷯(さざき)捕らさね」
※
俳諧・続虚栗(1687)春「永き日も囀たらぬひはり哉〈芭蕉〉」
② ヒバリ科の鳥の総称。約七五種がほぼ世界中に分布。全長一二~二三センチメートルの小鳥で、褐色に暗色縦斑のある地味なものが多い。主として地上で昆虫や
種子を食べ、地上に
営巣。日本で繁殖するのはヒバリ一種だけである。
③ (①の細い脚の連想から) やせて骨ばっているさまにいう語。ひばりぼね。
※
浄瑠璃・
天神記(1714)三「ひばりの様なる腕先に、大の男が真仰
(まあを)のけに、地響きうって打ち倒され」
④ 女性のオペラ歌手などをいう俗語。〔最新百科社会語辞典(1932)〕
[2]
[一] (原題Lerchen) ハイドン作曲の弦楽四重奏曲ニ長調、作品六四の五の副題。一七九〇年完成。
[二] (原題Lerchengesang) メンデルスゾーン作曲の混声四部合唱曲の曲名。一八三九年作曲。
出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報
雲雀 (ヒバリ)
学名:Alauda arvensis
動物。ヒバリ科の鳥
出典 日外アソシエーツ「動植物名よみかた辞典 普及版」動植物名よみかた辞典 普及版について 情報