さんがい‐まつ【三蓋松・三階松】
- 精選版 日本国語大辞典
- 〘 名詞 〙① 枝が三層に重なった松。[初出の実例]「久方の天つ乙女の肩車(かたくま)枝や腰掛枝の三がい松」(出典:浄瑠璃・傾城反魂香(1708頃)上)②…
さんかく‐の‐ほう(‥ハフ)【三欠法】
- 精選版 日本国語大辞典
- 〘 連語 〙 恥、義理、事の三つを欠くこと。金をためる方法の意で、けちな者の所行をあざけっていう語。[初出の実例]「三かくの法 事をかく耻をかく…
さん‐くにち【三九日】
- 精選版 日本国語大辞典
- 〘 名詞 〙 九月の九の日、すなわち、九日、一九日、二九日の三か日をいう。茄子(なす)を食べて幸福を招く習俗があった。みくにち。
さん‐げだつもん【三解脱門】
- 精選版 日本国語大辞典
- 〘 名詞 〙 仏語。解脱を得て、涅槃(ねはん)に通入する三種の三昧。万有の空を観ずる空解脱、万有の差別相のないことを観ずる無相解脱、これらの解脱…
さんげん‐す【三弦子】
- 精選版 日本国語大辞典
- 三弦子〘 名詞 〙 ( 中国の弦楽器 san-hsientzu の日本式発音 ) 形は三味線に似て棹(さお)は長く、円形に近い胴に蛇皮(じゃび)を張ったもの。三筋の…
さんごう‐ざっし(サンガウ‥)【三号雑誌】
- 精選版 日本国語大辞典
- 〘 名詞 〙 創刊しても第三号ぐらいで休・廃刊するような雑誌の俗称。永続の見込みのない雑誌をあざけっていう語。[初出の実例]「所謂三号雑誌(さん…
さんごく‐じだい【三国時代】
- 精選版 日本国語大辞典
- [ 一 ] 中国で、後漢の滅亡後、魏・呉・蜀の三国が抗争した時代(二二〇‐二八〇)。大きく六朝時代の中に含められる。漢末の群雄の一人曹操が華北を…
さんこ‐の‐まつ【三鈷松】
- 精選版 日本国語大辞典
- 〘 名詞 〙 クロマツの園芸品種。葉が三本になったもの。[初出の実例]「又今日は三鈷(サンコ)の松(マツ)に伴ひて、慰め申さばやと」(出典:大観本謡…
さんじ‐かい【三事戒】
- 精選版 日本国語大辞典
- 〘 名詞 〙 仏語。身、口、意の三業をつつしむこと。または、それを戒めた戒。十善はその例。
さんじ‐さんぎょう(‥サンゲフ)【三次産業】
- 精選版 日本国語大辞典
- 〘 名詞 〙 =だいさんじさんぎょう(第三次産業)
さんし‐しゅ【三尸酒】
- 精選版 日本国語大辞典
- 〘 名詞 〙 植物「ざくろ(石榴)」の異名。[初出の実例]「石榴を三尸酒と云て、三尸の虫此を得ては、則酔となり、又鏡をとぐにはなくては叶はざる物…
さんじ‐せいひん【三次製品】
- 精選版 日本国語大辞典
- 〘 名詞 〙 二次製品をさらに加工した製品。綿花の加工品である綿糸(一次製品)を加工してできる布帛(二次製品)を、さらに加工してできる、衣料品…
さんじ‐ちゅうりゃく【三字中略】
- 精選版 日本国語大辞典
- 〘 名詞 〙 連歌・俳諧で、賦物(ふしもの)の一つ。発句中に三音からできている名詞の中一音を除いても上と下の二音で他の物の名となるような語を詠み…
さんじ‐でん【三時殿】
- 精選版 日本国語大辞典
- 〘 名詞 〙 インドで一年を熱際時・雨際時・寒際時に分けた、その各時に適するように釈迦の父浄飯王が悉達太子、すなわち出家前の釈迦のために造った…
さんしゃ‐たくせん【三社託宣】
- 精選版 日本国語大辞典
- 〘 名詞 〙 ( 「託宣」は神が人に託して神意を告げ知らせること、神託の意 )① 伊勢神宮、石清水八幡宮、春日大社の三社の神託。〔運歩色葉(1548)〕…
さんじゃく‐ほう(‥ハフ)【三尺法】
- 精選版 日本国語大辞典
- 〘 名詞 〙① ( 古代中国で、三尺の竹簡に法律を書いたことからいう ) 明文化された法律。実定法。三尺。[初出の実例]「三尺法と云は、以二三尺竹簡一…
さんじゅう‐さつ(サンヂュウ‥)【三重殺】
- 精選版 日本国語大辞典
- 〘 名詞 〙 野球で、連続した一つのプレー中、三人の走者を続けてアウトにすること。トリプルプレー。〔モダン用語辞典(1930)〕
さんじゅうし【三銃士】
- 精選版 日本国語大辞典
- ( 原題[フランス語] Les Trois Mousquetaires ) 長編歴史小説。アレクサンドル=デュマ(父)作。一八四四年発表。ルイ一三世の代、堅い友情で結ばれ…
さん‐じゅうすいそ(‥ヂュウスイソ)【三重水素】
- 精選版 日本国語大辞典
- 〘 名詞 〙 =トリチウム
ささの‐ごんざ【笹野権三】
- 精選版 日本国語大辞典
- 近松門左衛門の浄瑠璃「鑓の権三重帷子(やりのごんざかさねかたびら)」の登場人物。浅香市之進の妻おさいと不義の汚名を着せられて駈け落ちし、のち…
三塩化窒素 サンエンカチッソ nitrogen trioxide
- 化学辞典 第2版
- [別用語参照]塩化窒素
三夷教 さんいきょう
- 旺文社世界史事典 三訂版
- 唐代に行われた3つの外来宗教祆 (けん) 教(ゾロアスター教)・景教(ネストリウス派キリスト教)・摩尼 (まに) (マニ)教をいう。
第三帝国 だいさんていこく
- 旺文社世界史事典 三訂版
- ⇨ ドイツ帝国
御三卿 ごさんきょう
- 旺文社日本史事典 三訂版
- 江戸時代,徳川氏の一族で,田安・一橋・清水の3家をいう8代将軍徳川吉宗が子宗武・宗尹 (むねただ) に田安・一橋家を,9代将軍家重が子重好に清水…
三国協商 さんごくきょうしょう Triple Entente
- 旺文社日本史事典 三訂版
- 第一次世界大戦前および大戦中のイギリス・フランス・ロシアの対ドイツ外交軍事体制1891年露仏同盟,1904年英仏協商,'07年英露協商で成立。条文はな…
三酸化セレン サンサンカセレン selenium trioxide
- 化学辞典 第2版
- [同義異語]酸化セレンの【Ⅱ】
三酸化タングステン サンサンカタングステン tungsten trioxide
- 化学辞典 第2版
- [同義異語]酸化タングステンの【Ⅱ】
金三柏 こがねのみつがしわ
- 歌舞伎・浄瑠璃外題よみかた辞典
- 歌舞伎・浄瑠璃の外題。初演享保4.11(大坂・金子吉左衛門座)
苅萱三世相 かるかや さんぜそう
- 歌舞伎・浄瑠璃外題よみかた辞典
- 歌舞伎・浄瑠璃の外題。初演宝永3.春(江戸・市村座)
十三回忌 (通称) じゅうさんかいき
- 歌舞伎・浄瑠璃外題よみかた辞典
- 歌舞伎・浄瑠璃の外題。元の外題夕霧十三回忌初演元禄3(大坂・荒木座)
三人半兵衛 さんにん はんべえ
- 歌舞伎・浄瑠璃外題よみかた辞典
- 歌舞伎・浄瑠璃の外題。初演明治36.9(大阪・弁天座)
三人獅子 さんにんじし
- 歌舞伎・浄瑠璃外題よみかた辞典
- 歌舞伎・浄瑠璃の外題。初演明治37.11(京都・明治座)
種蒔三番 (通称) たねまき さんば
- 歌舞伎・浄瑠璃外題よみかた辞典
- 歌舞伎・浄瑠璃の外題。元の外題種蒔三番叟初演安永4.11(江戸・中村座)
三千歳 (通称) みちとせ
- 歌舞伎・浄瑠璃外題よみかた辞典
- 歌舞伎・浄瑠璃の外題。元の外題天衣紛上野初花 など初演明治14.3(東京・新富座)
三世道成寺 さんぜ どうじょうじ
- 歌舞伎・浄瑠璃外題よみかた辞典
- 歌舞伎・浄瑠璃の外題。作者宮崎伝吉初演元禄14.7(江戸・森田座)
三代記 (通称) さんだいき
- 歌舞伎・浄瑠璃外題よみかた辞典
- 歌舞伎・浄瑠璃の外題。元の外題鎌倉三代記初演享保4.1(京・大和山座)
三椒太夫 (通称) さんしょうだゆう
- 歌舞伎・浄瑠璃外題よみかた辞典
- 歌舞伎・浄瑠璃の外題。元の外題由良湊千軒長者初演天明4.5(大坂・藤川座)
なごや‐さんざ【名古屋山三】
- 精選版 日本国語大辞典
- 安土桃山時代、出雲の阿国とともに歌舞伎の始祖になぞらえられる美男の伊達男。山三郎ともいう。伝説的な人物で、両者間の交渉は認められないが、か…
りょうさん‐ねん(リャウサン‥)【両三年】
- 精選版 日本国語大辞典
- 〘 名詞 〙 二、三年。二、三年の間。[初出の実例]「大略調二束帯一具一、両三年之間。節会公政之庭着用歟」(出典:江談抄(1111頃)二)
れいかん‐さんと【冷汗三斗】
- 精選版 日本国語大辞典
- 〘 名詞 〙 恐ろしかったり、はずかしかったりして、ひどくひやあせをかくこと。ひやあせが三斗も出るかと思うほどのはずかしい思いをすること。[初…
とちゅう‐さんど【途中三度】
- 精選版 日本国語大辞典
- 〘 名詞 〙 ( 「さんど」は接尾語 ) 途中。道なか。[初出の実例]「金財布を途中さんどで浚はうとは」(出典:人情本・柳之横櫛(1853頃)二)
ま‐さんぎん【麻三斤】
- 精選版 日本国語大辞典
- 〘 名詞 〙 衣一着分の麻糸が採れる麻の実の量。唐代の禅僧洞山守初が「仏とは何か」と問う僧にこの語をもって答えたことで知られる。禅宗の有名な公…
みっか‐くりや【三日厨】
- 精選版 日本国語大辞典
- 〘 名詞 〙 =みかぐり(三日厨)
みっか‐ばしか【三日麻疹】
- 精選版 日本国語大辞典
- 〘 名詞 〙 風疹ウイルスの呼吸器感染によって起こる発疹性感染症。三八~三九度の発熱が三日ぐらいつづく。顔面、頸部から全身に、バラ色の発疹がで…
みつぐみ‐さかずき(‥さかづき)【三組杯・三組盃】
- 精選版 日本国語大辞典
- 〘 名詞 〙 大中小の杯を三つ重ね一組としたもの。結婚などの儀式に用いる。三組の杯。みつぐみ。みつさかずき。[初出の実例]「此主(あるじ)を初会と…
みわ‐みょうじん(‥ミャウジン)【三輪明神】
- 精選版 日本国語大辞典
- 奈良県桜井市三輪にある大神(おおみわ)神社の俗称。
みつめ‐こぞう【三目小僧】
- 精選版 日本国語大辞典
- 〘 名詞 〙 目が三つあるという妖怪。[初出の実例]「一つ目小僧や三つ目小僧の顔を」(出典:銀の匙(1913‐15)〈中勘助〉前)
みつわ‐まげ【三輪髷】
- 精選版 日本国語大辞典
- 三輪髷〈吾妻余波〉〘 名詞 〙 江戸末期に行なわれた女の髪型の一つ。髻(もとどり)の末を三つに分け、二つを左右で輪の形に束ね、他の一つを中央で結…
みます‐ごうし(‥ガウシ)【三升格子】
- 精選版 日本国語大辞典
- 〘 名詞 〙 三枡を集めたような柄の格子縞。団十郎格子。三升縞。三升。三筋格子。[初出の実例]「鎌輪奴が引込んだら、三升格子が出るやつさ」(出典…
むね‐さんずん【胸三寸】
- 精選版 日本国語大辞典
- 〘 名詞 〙 胸の中。また、その考え。[初出の実例]「其処らに懸念し給ふな、諸事下僕(やつがれ)が胸三寸ッ」(出典:滑稽本・七偏人(1857‐63)三)