ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説
三社託宣
さんじゃたくせん
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伊勢(いせ)神宮(天照皇太神宮(てんしょうこうたいじんぐう))・石清水八幡(いわしみずはちまん)宮・春日(かすが)大社三社の神のお告げ(託宣)という形式で、神道(しんとう)の教化的な教義としたもの。起源由来などは不詳。一説として、たとえば1658年(明暦4)板行の『三社託宣鈔(しょう)』には正応(しょうおう)年間(1288~93)に奈良東大寺庭前の池水に三社託宣の文字が明らかに現れた由を記す。その文字は次のとおり。
掛軸で伝わるものは、皇太神宮を中心に左右にそれぞれ八幡と春日が配置されている。正直と清浄と慈悲の三つの徳目を神の示教としたもので、室町前期ごろから江戸末期にかけて吉田神道の発展とともに広く庶民信仰として普及し、三社託宣を書いた掛軸を床の間に飾って説教・礼拝することが流行した。三社はいずれも日本の象徴的神社であり、三徳は神儒仏三教の混融的思想の簡潔な表現で、わかりやすい点が一般に抵抗なく受容されたものとみられる。『続々群書類従』神祇(じんぎ)部に所収。
[小笠原春夫]
『河野省三著「三社託宣の信仰」(1935)』▽『河野国雄著「江戸時代に於ける三社託宣信仰の研究」(1937)』▽『永島福太郎著「三社託宣の源流」(1938)』▽『西田長男著「三社託宣に就ての管見」(1941)(以上『国学院雑誌』所収)』
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出典 旺文社日本史事典 三訂版旺文社日本史事典 三訂版について 情報
…諸社寺に伝わる託宣,神異,縁起などを編集した書物を託宣記といい,《八幡宇佐宮御託宣集》などがある。中世後期以降は,伊勢,石清水,春日の三社の託宣を掛軸に仕立て,床の間に飾って信仰の対象とする三社託宣が,広く庶民の間に流行した。神託【岡田 荘司】。…
※「三社託宣」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
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