せん‐じん【賤人】
- 精選版 日本国語大辞典
- 〘 名詞 〙 身分の低い人。賤者。[初出の実例]「誰能保得万年春、貴人賤人総死去」(出典:経国集(827)一〇・入山興〈空海〉)[その他の文献]〔礼記‐…
せん‐にん【千人】
- 精選版 日本国語大辞典
- 〘 名詞 〙 千の人。また転じて、非常に多くの人。[初出の実例]「千人万人挙不レ応、唯君一箇帝心抽」(出典:性霊集‐一(835頃)贈野陸州歌)「ついぢ…
たなうけ‐にん【店請人・棚請人】
- 精選版 日本国語大辞典
- 〘 名詞 〙 店請をする人。店子(たなこ)の身元保証人。[初出の実例]「一、棚之者致欠落候はば、棚請人に御懸り可被成との御事に候間、能々吟味致し、…
たのうだ‐ひと【頼人】
- 精選版 日本国語大辞典
- ⇒たのう(頼)だ人
ちゅう‐じん【中人】
- 精選版 日本国語大辞典
- 〘 名詞 〙① 才能や能力などが中位である人。人並の人。尋常の人。[初出の実例]「天魔はよく憍慢をたよりとす。たとへば盗賊の中人(チウジン)を用ゆ…
ちゅう‐じん(チウ‥)【稠人】
- 精選版 日本国語大辞典
- 〘 名詞 〙 寄り集まっている人々。多くの人。衆人。[初出の実例]「生前の慙(はぢ)は稠人に有のみ」(出典:将門記(940頃か))「稠人狼藉」(出典:明…
たか‐びと【鷹人】
- 精選版 日本国語大辞典
- 〘 名詞 〙 鷹狩をする人。鷹を使って狩猟をする人。鷹匠(たかじょう)。《 季語・冬 》[初出の実例]「鳥さけびのけしきにしるしこの秋はまだ鷹人の入…
し‐じん【梓人】
- 精選版 日本国語大辞典
- 〘 名詞 〙 大工のかしら。大工の棟梁(とうりょう)。[初出の実例]「初梓人斬二其木一、斧斤纔運、震揺鳴吼大蛇数尋怒レ目呀レ口」(出典:済北集(134…
じ‐じん【侍人】
- 精選版 日本国語大辞典
- 〘 名詞 〙 君主のそば近く仕える人。近侍の臣。おそばづき。侍臣。[初出の実例]「弟江沼臣族牛麻呂、年肆拾、正丁、侍人、左目用尾疵」(出典:正倉…
したうけ‐にん【下請人】
- 精選版 日本国語大辞典
- 〘 名詞 〙① 下請けをする人。下請け。下請負人。② 江戸時代、奉公人などの奉公義務をうけおった請け人に対し、さらに、奉公人の保証に立った人。ふ…
した‐やくにん【下役人】
- 精選版 日本国語大辞典
- 〘 名詞 〙 下級の役人。下吏(かり)。[初出の実例]「比志島殿は少も無存知候、下役人なとの無了簡にて申候」(出典:上井覚兼日記‐天正一四年(1586)…
さいかく‐じん【才覚人】
- 精選版 日本国語大辞典
- 〘 名詞 〙 =さいかくしゃ(才覚者)〔日葡辞書(1603‐04)〕
さぶらい‐びと(さぶらひ‥)【侍人】
- 精選版 日本国語大辞典
- 〘 名詞 〙 主君のおそばに仕える人。さぶらい。[初出の実例]「歌(うたよみ)して侍者(サフラヒヒト)に問て曰(のたま)はく」(出典:日本書紀(720)景…
ざん‐じん【讒人】
- 精選版 日本国語大辞典
- 〘 名詞 〙 =ざんしゃ(讒者)〔文明本節用集(室町中)〕 〔詩経‐小雅・青蠅〕
しゃくや‐にん【借家人】
- 精選版 日本国語大辞典
- 〘 名詞 〙 家主から家屋を借りて住んでいる人。店子(たなこ)。しゃっかにん。[初出の実例]「町人〈略〉又町人衆といふは家もちの事也。家もたぬは借…
しば‐びと【柴人】
- 精選版 日本国語大辞典
- 〘 名詞 〙 たき木にする柴を刈り取る人。柴刈り。また、柴を売る人。[初出の実例]「柴取、柴人、小田守等同前、不可然候」(出典:砌塵抄(1455頃))
にん‐あい【人愛】
- 精選版 日本国語大辞典
- 〘 名詞 〙 人倫のまじわり。人づきあい。人あしらい。〔文明本節用集(室町中)〕[初出の実例]「人としても、〈略〉天道にも背き、にんあひにも外れ…
にん‐くう【人空】
- 精選版 日本国語大辞典
- 〘 名詞 〙 仏語。衆生の身心は五蘊(ごうん)が仮に和合したもので、実体的な常住不変の我(が)はないということ。我空。生空(しょうくう)。
にん‐しょ【人処】
- 精選版 日本国語大辞典
- 〘 名詞 〙 人の住む場所。[初出の実例]「移二皇居之遺基一為二人処之栖界一、何不レ傷哉」(出典:太平記(14C後)二四)
にん‐ばつ【人罰】
- 精選版 日本国語大辞典
- 〘 名詞 〙 人から受ける罰。人のくだす罰。じんばつ。[初出の実例]「逆に物ごと執行、人罰(にンバツ)をもって天道に放たれ奉り」(出典:甲陽軍鑑(…
にん‐ぼう(‥ボフ)【人法】
- 精選版 日本国語大辞典
- 〘 名詞 〙① 仏語。人と教え。または教えを説く人ないし受ける人と、説かれた教え、ないし学ばれる教え。〔法華義疏(7C前)〕② 仏語。人と法。一…
まん‐にん【万人】
- 精選版 日本国語大辞典
- 〘 名詞 〙 よろずの人。多くの人。ばんにん。[初出の実例]「なんし五人ともに、みめかたちげいのふ、まん人にすぐれたり」(出典:御伽草子・文正草…
ムーア‐じん【ムーア人】
- 精選版 日本国語大辞典
- 〘 名詞 〙 ( ムーアはMoor )① 七、八世紀ごろイベリア半島を征服したアラブ人、ベルベル人混成のイスラム軍の呼称。② ヨーロッパ人が北西アフリカ(…
めし‐うど【召人・囚人】
- 精選版 日本国語大辞典
- 〘 名詞 〙 ⇒めしゅうど(召人)
めいぎ‐にん【名義人】
- 精選版 日本国語大辞典
- 〘 名詞 〙 権利者または法律上の行為者などとして、表面上名前を出している人。[初出の実例]「共有地の名儀人にも成ってゐた」(出典:刑余の叔父(1…
ひきゅうど(ひきうど)【低人】
- 精選版 日本国語大辞典
- 〘 名詞 〙 ⇒ひきうど(低人)
ねん‐じん【念人】
- 精選版 日本国語大辞典
- 〘 名詞 〙① =ねんじゃ(念者)①[初出の実例]「さて念人(ネンじん)もななめならずむつましき躰(てい)、たがいに韓雲・孟竜のごとし」(出典:仮名草…
ぶんだん‐じん【文壇人】
- 精選版 日本国語大辞典
- 〘 名詞 〙 作家・批評家などの社会に属している人。文壇を構成する人。[初出の実例]「吾々の周囲━文壇人なんてもっとひどいものかも知れないからね…
ひだ‐ひと【飛騨人】
- 精選版 日本国語大辞典
- 〘 名詞 〙 飛騨国(岐阜県北部)の人。特に、飛騨の大工、飛騨工(ひだたくみ)。飛騨彦。[初出の実例]「斐太人(ヒダひと)の真木流すといふ丹生(にふ)…
ひと‐あいさつ【人挨拶】
- 精選版 日本国語大辞典
- 〘 名詞 〙 人との応対。人のもてなし。人あしらい。[初出の実例]「長髄彦を踏みのばして人挨拶(ひとアイサツ)」(出典:浮世草子・諸道聴耳世間猿(1…
ひと‐あつめ【人集】
- 精選版 日本国語大辞典
- 〘 名詞 〙① 人を集めること。集会。会合。[初出の実例]「人あつめをして誹謗するぞ」(出典:史記抄(1477)五)② 特に、興行者や香具師(やし)などが…
ひと‐いきれ【人熱】
- 精選版 日本国語大辞典
- 〘 名詞 〙 人が多く集まって、からだの熱やにおいでむんむんすること。[初出の実例]「蠢動してゐる群集の生温かい人いきれが」(出典:刺青(1910)…
ひと‐いれ【人入】
- 精選版 日本国語大辞典
- 〘 名詞 〙 雇い人などを周旋すること。また、それを業とした人。[初出の実例]「人足(ヒト)いれにすると能い金まうけだ」(出典:滑稽本・客者評判記…
ひと‐おと【人音】
- 精選版 日本国語大辞典
- 〘 名詞 〙 人のいる気配の物音。また、人の来る音。[初出の実例]「朝日照る島の御門におほほしく人音(ひとおと)もせねばまうら悲しも」(出典:万葉…
ひと‐ごと【人毎】
- 精選版 日本国語大辞典
- 〘 名詞 〙 どの人もみな。誰も彼も。各人。[初出の実例]「比等期等(ヒトゴト)に折り挿頭(かざ)しつつ遊べどもいやめづらしき梅の花かも」(出典:万…
ひと‐せせり【人&JISF34B;】
- 精選版 日本国語大辞典
- 〘 名詞 〙 人をもてあそぶこと。人をせせること。[初出の実例]「人せせりして 口ききて」(出典:児教訓(15C後‐16C初か))
ひと‐だすけ【人助】
- 精選版 日本国語大辞典
- 〘 名詞 〙 他人が困ったり苦しんだりしているのを救うこと。また、その行為や恩恵。[初出の実例]「是れからは人助(ヒトダス)けなりと〈略〉瞬く内に…
ひと‐だまい(‥だまひ)【人給】
- 精選版 日本国語大辞典
- 〘 名詞 〙 ( 「ひとたまい」とも )① 高位の人が下の人々に物を与えること。また、そのもの。[初出の実例]「又人給乃菖蒲進登申」(出典:延喜式(927…
ひと‐だまい【人溜】
- 精選版 日本国語大辞典
- 〘 名詞 〙 ( 「ひとだまり(人溜)」の変化したものとも、「ひとだまい(人給)」の誤用ともいう ) =ひとだまり(人溜)〔日葡辞書(1603‐04)〕
ひと‐だまり【人溜】
- 精選版 日本国語大辞典
- 〘 名詞 〙 人が集まっていること。人が集まって控えること。また、その場所。控室。ひとだまい。〔日葡辞書(1603‐04)〕[初出の実例]「何かの遊び…
ひと‐ぢか【人近】
- 精選版 日本国語大辞典
- 〘 形容動詞ナリ活用 〙 人の近くにあるさま。また、いるさま。人の気配が近くにするさま。[初出の実例]「草木などは、〈略〉人ぢかにて」(出典:宇…
ひと‐づくり【人作・人造】
- 精選版 日本国語大辞典
- 〘 名詞 〙 人材を育成すること。[初出の実例]「根は、今日やかましい人造りでも忘れてはならない人間のシンであり、根性であり」(出典:彼の歩んだ…
ひと‐と‐なり【為人】
- 精選版 日本国語大辞典
- 〘 名詞 〙① 生まれつき。生来のたち。性質。さが。もちまえ。[初出の実例]「男大迹王、性(ヒトトナリ)、慈仁(めくみ)ありて」(出典:日本書紀(720…
ひと‐ほけん【人保険】
- 精選版 日本国語大辞典
- 〘 名詞 〙 人間に対してかけられる保険。生命保険・傷害保険など。じんほけん。
ひと‐まじり【人交】
- 精選版 日本国語大辞典
- 〘 名詞 〙 =ひとまじわり(人交)[初出の実例]「百年千年生きる迚人まじりもならねば、天地の内にはすまれぬ」(出典:浄瑠璃・山崎与次兵衛寿の門…
ひと‐ます【人枡】
- 精選版 日本国語大辞典
- 〘 名詞 〙 人をいっぱいに入れて、およその人数をはかったり、はみ出した者を除外したりするために設けられた枡形。軍勢を数えたりした。[初出の実…
ひと‐めかし【人めかし】
- 精選版 日本国語大辞典
- 〘 形容詞シク活用 〙 ( 「めかし」は接尾語。動詞「ひとめく(人━)」の形容詞化 )① 俗世間の人らしく見える。人間くさい。[初出の実例]「入道の宮…
ひと‐よし【人好】
- 精選版 日本国語大辞典
- 〘 名詞 〙 おとなしくて気がよく、他人にさからわない性格。また、そういう人。好人物。おひとよし。[初出の実例]「況して好人物(ヒトヨシ)の嫁御寮…
ひとよせ‐せき【人寄席】
- 精選版 日本国語大辞典
- 〘 名詞 〙 人を寄せ集めて、講談、落語、音曲、相撲などを興行する所。ひとよせ。ひとよせ場。よせせき。よせ。〔俚言集覧(増補)(1899)〕
ひとよせ‐ば【人寄場】
- 精選版 日本国語大辞典
- 〘 名詞 〙 =ひとよせせき(人寄席)[初出の実例]「到る処の人寄せ場に於ては、五人十人の顧客に遭遇せざるはなし」(出典:風俗画報‐二四二号(1901…