とく‐せん【徳銭】
- 精選版 日本国語大辞典
- 〘 名詞 〙 室町時代、幕府・守護・大寺社が京都や所領内の特定の金持に負担額を指示して、臨時経費の支弁を求めた臨時の税。のちには、恒常化し、幕…
つぼ‐せん【壺銭】
- 精選版 日本国語大辞典
- 〘 名詞 〙 室町時代、幕府・寺社が酒屋に課した定期・臨時の課役。酒壺一個を単位に賦課した。酒壺銭。酒屋役。〔大乗院寺社雑事記‐康正三年(1457…
ろ‐せん【路銭】
- 精選版 日本国語大辞典
- 〘 名詞 〙 旅の費用。旅費。路銀。路用。[初出の実例]「関東使節路銭之請取奉レ懸二御目一」(出典:蔭凉軒日録‐永享一二年(1440)四月二一日)
われ‐ぜに【破銭】
- 精選版 日本国語大辞典
- 〘 名詞 〙 欠けたりひびのはいったりした銭。室町時代には悪銭の一種として撰銭(えりぜに)の対象になった。われ。[初出の実例]「又被レ定下嫌二破銭…
ぶ‐せん【夫銭】
- 精選版 日本国語大辞典
- 〘 名詞 〙 鎌倉時代から江戸時代にかけて、夫役の代わりに納めさせた金銭をいう。夫金。夫銀。ぶぜに。[初出の実例]「右当庄殿原夫役事、〈略〉於二…
ふろ‐せん【風呂銭】
- 精選版 日本国語大辞典
- 〘 名詞 〙 銭湯の入浴料。湯銭。[初出の実例]「風呂銭は永楽一銭なり」(出典:慶長見聞集(1614)四)
よう‐せん【傭銭】
- 精選版 日本国語大辞典
- 〘 名詞 〙 傭役する賃銭。やとい人に支払う賃金。やとい賃。傭賃。[初出の実例]「四銖は管家婆(〈注〉やとひばば)の傭銭に充つ」(出典:江戸繁昌…
よ‐せん【余銭】
- 精選版 日本国語大辞典
- 〘 名詞 〙 あまった金銭。使い残りの金銭。〔運歩色葉(1548)〕[初出の実例]「日夜酒色に溺れ余銭又将に尽んとし」(出典:花柳春話(1878‐79)〈織…
地子銭 じしせん
- 旺文社日本史事典 三訂版
- ⇨ 地子 (ちし)
富本銭 ふほんせん
- 旺文社日本史事典 三訂版
- 日本最古と考えられる古代の銅銭すでに1969年以降平城京跡や藤原京跡などで出土していたが,'97年に始まった奈良県高市郡明日香村の飛鳥池遺跡の本格…
分銭 ぶんせん
- 旺文社日本史事典 三訂版
- 室町時代,銭納の年貢鎌倉末期以降,貨幣経済の進展につれ,未納の年貢=分米 (ぶんまい) を銭に換算して納める銭納=分銭が広まった。その後豊臣秀吉…
【見銭】げんせん
- 普及版 字通
- 現金。字通「見」の項目を見る。
【媒銭】ばいせん
- 普及版 字通
- 媒紅。字通「媒」の項目を見る。
【賠銭】ばいせん
- 普及版 字通
- 弁償金。字通「賠」の項目を見る。
【布銭】ふせん
- 普及版 字通
- 古代の貨幣。字通「布」の項目を見る。
【賻銭】ふせん
- 普及版 字通
- 葬式料。字通「賻」の項目を見る。
【俸銭】ほうせん
- 普及版 字通
- 俸給。〔資治通鑑、後唐紀四〕(明宗、天成元年七月)百官の俸錢皆折估(割引)なるに、(豆盧)革子は獨り實錢を受く。百官は五より給するに、革子…
【剰銭】じようせん
- 普及版 字通
- 剰余金。字通「剰」の項目を見る。
【贖銭】しよくせん
- 普及版 字通
- 罪をあがなうために出す銭。〔漢書、武帝紀〕(天漢四年)秋九、死罪のものをして、贖錢五十を入れしめて、死一等を減ず。字通「贖」の項目を見る。
【貨銭】かせん
- 普及版 字通
- 貨泉。字通「貨」の項目を見る。
【廨銭】かいせん
- 普及版 字通
- 公債。字通「廨」の項目を見る。
【陰銭】いんせん
- 普及版 字通
- 紙銭。字通「陰」の項目を見る。
【捐銭】えんせん
- 普及版 字通
- 寄付。字通「捐」の項目を見る。
【息銭】そくせん
- 普及版 字通
- 利息。字通「息」の項目を見る。
【濫銭】らんせん
- 普及版 字通
- 悪貨。字通「濫」の項目を見る。
【利銭】りせん
- 普及版 字通
- 利息。字通「利」の項目を見る。
【銭荒】せんこう
- 普及版 字通
- 通貨が減少する。字通「銭」の項目を見る。
【銭神】せんしん
- 普及版 字通
- 財貨を神とする。〔晋書、隠逸、魯褒伝〕好學多聞、素を以て自立す。元康(の変)の後、綱紀大いに壞(やぶ)る。襃、時の貪鄙(たんぴ)なるを傷み、乃…
【銭緡】せんびん
- 普及版 字通
- 銭貫。字通「銭」の項目を見る。
【銭鑪】せんろ
- 普及版 字通
- 銭の鋳造炉。字通「銭」の項目を見る。
【紫銭】しせん
- 普及版 字通
- こけ。字通「紫」の項目を見る。
【鋳銭】ちゆう(ちう)せん
- 普及版 字通
- 貨幣を鋳造する。〔漢書、貢禹伝〕今、家の錢を鑄るや、~山を攻(ほ)りて銅鐵を取り、一に功十人已上。中農七人にす。是れ七十人、常に其のゑを受く…
撰銭 えりぜに
- 山川 日本史小辞典 改訂新版
- 「えりせん・せんせん」とも。清撰(せいせん)・精選とも。貢納や商取引の際,通用価値の低い銭貨の受取りを拒否し,精銭による支払いを要求する行為…
欠銭 かけぜに
- 山川 日本史小辞典 改訂新版
- 「かけせん」とも。中世の悪銭の一種。中国銭などが欠け損じたもので,欠損の程度によって通用価値が異なる。
元銭 げんせん
- 山川 日本史小辞典 改訂新版
- 中国の元朝によって鋳造された銅銭の総称。至大通宝・至正通宝など数種がある。元寇以来,日元間には政治的緊張が続いたが,貿易は盛んに行われ,こ…
布銭(ふせん)
- 山川 世界史小辞典 改訂新版
- 布貨ともいう。鉄製農具の鋤(すき)の形を模した中国古代の青銅貨幣。刀銭よりやや早く現れ,春秋時代後半から戦国時代末まで用いられた。流通地域は…
あかかみ‐あり【赤×噛×蟻】
- デジタル大辞泉
- アリ科の昆虫。体長は働きアリで約3~5ミリ。体は赤褐色、頭部は褐色。攻撃性が強く、腹部の毒針で刺されると激しい痛みがある。米国南部から中米に…
鶴沢蟻鳳(4代) (つるざわ-ぎほう)
- デジタル版 日本人名大辞典+Plus
- ?-1834 江戸時代後期の浄瑠璃(じょうるり)三味線方。初代鶴沢清七の門弟。大坂で活躍していたが,江戸にうつり,文政のはじめ4代蟻鳳を襲名する。の…
森本蟻道 (もりもと-ありみち)
- デジタル版 日本人名大辞典+Plus
- 1664-1711 江戸時代前期-中期の俳人。寛文4年生まれ。摂津伊丹(兵庫県)の酒造家。松江重頼の門人で伊丹派のひとり。森本百丸の甥(おい)。「弥兵衛…
ぎそう‐かん【×蟻走感】
- デジタル大辞泉
- 皮膚や体内をアリがはっているように感じる異常知覚。
蟻の街 ありのまち
- 日本大百科全書(ニッポニカ)
- 第二次世界大戦による戦災や引揚げで家を失った人たちが、松居桃楼(とうる)、小沢求らの指導で廃品回収をしながら始めた生活共同体「蟻の会」の居住…
大蟻喰 (オオアリクイ)
- 動植物名よみかた辞典 普及版
- 学名:Myrmecophaga tridactyla動物。アリクイ科の動物
縞蟻鵙 (シマアリモズ)
- 動植物名よみかた辞典 普及版
- 学名:Thamnophilus doliatus動物。アリドリ科の鳥
久保田蟻衣魚 (クボタアリシミ)
- 動植物名よみかた辞典 普及版
- 学名:Atelura kubotai動物。シミ科の昆虫
鳶色毛蟻 (トビイロケアリ)
- 動植物名よみかた辞典 普及版
- 学名:Lasius niger動物。アリ科の昆虫
つる‐ありどおし(‥ありどほし)【蔓蟻通】
- 精選版 日本国語大辞典
- 〘 名詞 〙 アカネ科のつる性常緑多年草。日本各地の山地の林下にふつうに生える。茎はやや乾いた地をはい、よく分枝して他物にからむ。厚質の葉は対…
ありのほん【《蟻の本》】
- 改訂新版 世界大百科事典
蟻君忌(ありんこき)
- デジタル大辞泉プラス
- 作家、放送作家の藤本義一の忌日。10月30日。藤本が好んで色紙に書いていた言葉“蟻一匹炎天下”にちなむ。「義一」の左に虫へんをつけると「蟻一」と…
防蟻剤 ボウギザイ termiticide
- 化学辞典 第2版
- シロアリによる建築材などの木材の食害は,わが国では北海道北部を除く全域でみられる.それらの原因となっているシロアリには,全国的に分布するヤ…
つかい‐ぜに(つかひ‥)【使銭・遣銭】
- 精選版 日本国語大辞典
- 〘 名詞 〙 ちょっとした用事のためにつかう少額の金銭。小遣いのための金銭。こづかいせん。〔日葡辞書(1603‐04)〕[初出の実例]「永々の在京なれ…