おお‐がんどう(おほガンダウ)【大強盗】
- 精選版 日本国語大辞典
- 〘 名詞 〙 ( 「がん」は「強」の唐音 ) なみはずれたぬすびと。また、人をののしる時につかう語。[初出の実例]「大がんだうのいきずりめ」(出典:浄…
おお‐きたのかた(おほ‥)【大北方】
- 精選版 日本国語大辞典
- 〘 名詞 〙 貴人の母を敬っていう語。先代の正妻。大上(おおうえ)。[初出の実例]「此のおほきたのかたぞ、さがな物なりける」(出典:源氏物語(1001‐…
おお‐くび(おほ‥)【大領・衽・袵】
- 精選版 日本国語大辞典
- 〘 名詞 〙① 袍(ほう)、狩衣(かりぎぬ)などの首のまわりを囲むようにつくった前えり。盤領(まるえり)の前襟の称。登(のぼり)。おおくみ。〔十巻本和…
おお‐ぐも(おほ‥)【大蜘蛛】
- 精選版 日本国語大辞典
- 〘 名詞 〙 「あしだかぐも(足高蜘蛛)」の異名。〔重訂本草綱目啓蒙(1847)〕
おお‐ぐるま(おほ‥)【大車・土木香】
- 精選版 日本国語大辞典
- 〘 名詞 〙① キク科の多年草。ヨーロッパ原産で、観賞用として栽培される。高さ一~二メートルになり、全体に短い軟毛を密生する。葉は大きく、長さ…
おお‐ころばし(おほ‥)【大転】
- 精選版 日本国語大辞典
- 〘 名詞 〙① 重量物の下にあてがって、移動を容易にするためのまるい棒の大形のもの。大きな転(ころ)。② まるい棒状の飴や餠などの菓子。[初出の実例…
おお‐さわぎ(おほ‥)【大騒】
- 精選版 日本国語大辞典
- 〘 名詞 〙① 会合や事件などで、人々がひどくさわぐこと。[初出の実例]「彼家中大騒云々」(出典:玉葉和歌集‐治承四年(1180)五月二四日)② ひどくあ…
おお‐さんばし(おほ‥)【大桟橋】
- 精選版 日本国語大辞典
- 江戸、山谷堀(東京都台東区今戸橋付近)にあった桟橋。吉原通いの船の発着場として知られた。[初出の実例]「こまがた打過て待乳山をも夕ごへに、大…
おお‐しくじり(おほ‥)【大失敗】
- 精選版 日本国語大辞典
- 〘 名詞 〙 大きな失敗。[初出の実例]「そこでおよろこびだと乳母(ばばあ)大しくじりだ」(出典:滑稽本・浮世床(1813‐23)初)
おお‐しゅうと(おほしうと)【大舅・大姑】
- 精選版 日本国語大辞典
- 〘 名詞 〙① ( 大舅 ) 文楽浄瑠璃の人形のかしらの一つ。腹黒い人物や、権力を持つ邪悪の老人など敵役のかしらに用いる。目はぎょろりと大きく、鋭い…
おお‐しょうこ(おほシャウコ)【大鉦鼓】
- 精選版 日本国語大辞典
- 〘 名詞 〙 雅楽器の名。鉦鼓(しょうこ)の大型のもの。だいしょうこ。
おお‐ずり(おほ‥)【大刷】
- 精選版 日本国語大辞典
- 〘 名詞 〙 印刷で、大組み版の校正刷りのこと。→大組み
おおたわら(おほたはら)【大田原】
- 精選版 日本国語大辞典
- 栃木県北東部の地名。大田原氏の城下町、奥州街道の佐久山と鍋掛の間の宿場町として発展。米作を主とするが、現在は工業化が進む。昭和二九年(一九…
おお‐ちから(おほ‥)【大税】
- 精選版 日本国語大辞典
- 〘 名詞 〙① 令制による官稲の一つ。田地にかけられた税のうち官倉に納めて国の用に当てたもの。主として地方政治の財源に当て、一部は中央に収める…
おお‐つづらふじ(おほつづらふぢ)【大葛藤】
- 精選版 日本国語大辞典
- 〘 名詞 〙 植物「つづらふじ(葛藤)」の異名。〔重訂本草綱目啓蒙(1847)〕
おお‐ときん(おほ‥)【大兜巾・大頭巾】
- 精選版 日本国語大辞典
- 〘 名詞 〙 能楽の装束の一つ。天狗の頭にいただく金襴づくりの大きなずきん。
おお‐にしき(おほ‥)【大錦】
- 精選版 日本国語大辞典
- 〘 名詞 〙 大判の錦絵。縦一尺三寸(約四三センチメートル)、横八寸七分(約二九センチメートル)、大奉書二つ切りの大きさのものをいう。これより…
おお‐ぬすびと(おほ‥)【大盗人】
- 精選版 日本国語大辞典
- 〘 名詞 〙 大きな盗みをするどろぼう。大どろぼう。また、人をののしっていうのにも用いる。[初出の実例]「かぐや姫てふ、おほぬす人のやつが」(出…
おお‐のら(おほ‥)【大のら】
- 精選版 日本国語大辞典
- 〘 名詞 〙 大変なまけること。ひどく酒色にふけること。また、その人。[初出の実例]「半七の大のらめは、帳面も埒明(あけ)ず、けさからここへつら出…
おお‐バス(おほ‥)【大バス】
- 精選版 日本国語大辞典
- 〘 名詞 〙 ( バスは[英語] bass ) サクソルン属の楽器のうちで最低の音域をもつ金管楽器。小バス、中バスとともにチューバと呼ばれる。コントラバス…
おお‐はらい(おほはらひ)【大払】
- 精選版 日本国語大辞典
- 〘 名詞 〙 大みそかの支払い勘定。[初出の実例]「大払(ハラヒ)の時、米屋も呉服屋も〈略〉揚屋の銀も乞にくるほどの者に」(出典:浮世草子・世間胸…
おお‐ばんとう(おほ‥)【大番頭】
- 精選版 日本国語大辞典
- 〘 名詞 〙 商店の使用人の長である番頭の中で筆頭の者。総支配人。[初出の実例]「花盛りで・心のちらぬ大ばん頭」(出典:雑俳・化粧紙(1826))
おお‐びさし(おほ‥)【大庇・大廂】
- 精選版 日本国語大辞典
- 〘 名詞 〙① 寝殿造りの母屋(もや)の正面にあって外側の一段低くなっている細長い部屋。広廂(ひろびさし)。[初出の実例]「両国司被レ候二大庇一」(出…
おお‐ひちりき(おほ‥)【大篳篥】
- 精選版 日本国語大辞典
- 〘 名詞 〙 雅楽用の管楽器。篳篥の大きいもの。[初出の実例]「中納言のよこぶえ、権中納言大ひちりきとあはせてあそばす」(出典:宇津保物語(970‐9…
おお‐ひめ(おほ‥)【大姫】
- 精選版 日本国語大辞典
- 〘 名詞 〙 貴人の長女。貴人の家に二人以上の娘がいる時の、長姉の姫。
おお‐ひれ(おほ‥)【大鰭】
- 精選版 日本国語大辞典
- 〘 名詞 〙 ( 「おおびれ」とも )① 魚の鰭の大きなもの。② 威圧的な態度。[初出の実例]「十五(かこひ)より上を買はぬ男共と見極め、大びれに出て」(…
おお‐ぶさ(おほ‥)【大総】
- 精選版 日本国語大辞典
- 〘 名詞 〙 紅藻類テングサ科の海藻。房総半島、相模湾、伊豆七島の干潮線下の岩礁上に生じ、寒天の原料とする。
おお‐ぼね(おほ‥)【大骨】
- 精選版 日本国語大辞典
- 〘 名詞 〙① 背骨などの大きな骨。太い骨。〔羅葡日辞書(1595)〕② 大変苦心すること。[初出の実例]「成績が悪くて、中程のところを維持するのが大…
おお‐まと(おほ‥)【大的】
- 精選版 日本国語大辞典
- 〘 名詞 〙 歩射(かちゆみ)の大きな的(まと)。また、それを射ること。武家の弓法故実としては直径五尺二寸(約一五八センチメートル)の的をいう。⇔…
おお‐み(おほ‥)【大御】
- 精選版 日本国語大辞典
- 〘 接頭語 〙 ( 「おお」「み」ともに接頭語 ) 主として神、天皇に関する物事を表わす語に付いて、その物事の所有主、作用主である神、天皇をきわめ…
おおみ‐いつ(おほみ‥)【大御稜威】
- 精選版 日本国語大辞典
- 〘 名詞 〙 ( 「おおみ」は接頭語 ) 天皇の御威徳。
おおみ‐しま(おほみ‥)【大三島】
- 精選版 日本国語大辞典
- 瀬戸内海にある芸予諸島で最大の島。愛媛県今治市に属する。ミカンの栽培が盛ん。宮浦に大山祇(おおやまつみ)神社がある。
おお‐めのこ(おほ‥)【大女子】
- 精選版 日本国語大辞典
- 〘 名詞 〙 一番年長の娘。姉娘。[初出の実例]「少女(をとめ)を以ては天皇の人(みひと)に為、大女(オホメノコ)を以ては己が人に為て」(出典:日本書…
おお‐も(おほ‥)【大藻】
- 精選版 日本国語大辞典
- 〘 名詞 〙 植物「あまも(甘藻)」の異名。
おおよど‐がわ(おほよどがは)【大淀川】
- 精選版 日本国語大辞典
- 宮崎県、都城(みやこのじょう)盆地南部の山地に発して東流し、宮崎市を貫流して日向灘に注ぐ川。全長一〇七キロメートル。
おお‐よめ(おほ‥)【大娵・&JIS888F;婦】
- 精選版 日本国語大辞典
- 〘 名詞 〙 兄の妻。あによめ。⇔弟嫁(おとよめ)。〔十巻本和名抄(934頃)〕
おお‐りんてん(おほ‥)【大輪転】
- 精選版 日本国語大辞典
- 〘 名詞 〙 ( 「大」は人数が多い意、「輪転」は順次に爵位を授けられる意 ) 平安・鎌倉時代、正月の女叙位(にょじょい)のとき、下級の女司、主殿女…
おお‐わきざし(おほ‥)【大脇差】
- 精選版 日本国語大辞典
- 〘 名詞 〙 刃わたりが一尺七寸(約五〇センチメートル)から一尺九寸(約六〇センチメートル)までの長大な脇差。江戸時代には、表向き大刀を差せな…
ろく‐だい【六大】
- 精選版 日本国語大辞典
- 〘 名詞 〙 仏語。宇宙の万象を形づくるとされる六種の根本要素。地・水・火・風・空・識をいう。密教では、法界に遍満していて一切のより所となる宇…
大おどり おおおどり
- 歌舞伎・浄瑠璃外題よみかた辞典
- 歌舞伎・浄瑠璃の外題。初演延宝5.5(江戸・大和守邸)
大山寺 (通称) たいさんじ
- 歌舞伎・浄瑠璃外題よみかた辞典
- 歌舞伎・浄瑠璃の外題。元の外題大山寺薬師の開帳初演元禄12.1(大坂・岩井半四郎座)
大系図 (通称) だいけいず
- 歌舞伎・浄瑠璃外題よみかた辞典
- 歌舞伎・浄瑠璃の外題。元の外題大系図繋馬初演享保1.閏12(江戸・市村座)
大盃 (通称) おおさかずき
- 歌舞伎・浄瑠璃外題よみかた辞典
- 歌舞伎・浄瑠璃の外題。元の外題大杯觴酒戦強者 など初演明治14.5(東京・猿若座)
きょう‐だい【矜大】
- 精選版 日本国語大辞典
- 〘 名詞 〙 ( 形動 ) おごりたかぶること。また、そのさま。尊大。〔後漢書‐明帝紀論〕
じ‐だい(ヂ‥)【地大】
- 精選版 日本国語大辞典
- 〘 名詞 〙 仏語。万物の構成要素である四大・五大・六大の一つ。堅く、物の体をなす要素として、他の要素である水・火・風・空・識とともに万物を構…
ひとくち‐だい【一口大】
- 精選版 日本国語大辞典
- 〘 名詞 〙 一口で食べられるほどの大きさ。
びょうがく‐だい(ベウガク‥)【猫額大】
- 精選版 日本国語大辞典
- 〘 名詞 〙 猫のひたいほどの大きさ。たいそう狭いことをいう。[初出の実例]「山田足利梁田三郡合して戸数二万の上に多く出ざる猫額大の地より」(出…
まつ‐だい【末大】
- 精選版 日本国語大辞典
- 〘 名詞 〙 末端の方が大きいこと。〔新書‐大都〕
しん‐だい【深大】
- 精選版 日本国語大辞典
- 〘 名詞 〙 ( 形動 ) ( 「じんたい」とも ) 深くて大きいこと。また、そのさま。[初出の実例]「もろもろの如来の所説の経のなかにおきて、もとも深大…
ねびす【大戟】
- 精選版 日本国語大辞典
- 〘 名詞 〙 植物「たかとうだい(高灯台)」の異名。〔新撰字鏡(898‐901頃)〕