デジタル大辞泉
「ぬるぬる」の意味・読み・例文・類語
出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例
ぬる‐ぬる
[1] 〘副〙 (「と」を伴って用いることもある)
① 粘液状のものがつかみ所がなく形を変えるさま、柔らかくて、つかもうとすると抜け出るようなさまを表わす語。また、そのようなものがついて滑りやすいさまを表わす語。
※
滑稽本・
浮世風呂(1809‐13)前「抓べいとしても指の股さ、ぬるぬるぬるぬるかん出て、にょろヲリにょろヲリ鰻のぼりイするだア」
※光と風と夢(1942)〈
中島敦〉二「足許でヌルヌルする
粘土」
※玉塵抄(1563)五〇「民をとぎすりみがいてかどふしををとしぬるぬると平等になすに」
[2] 〘形動〙 (一)に同じ。
[3] 〘名〙 (一)のような状態のもの。
※ボッチチェリの扉(1961)〈
森茉莉〉「口の中に例のぬるぬるが出て来たんで、
里芋の
一種だと思ったって言ふんですから」
ぬる‐ぬる
〘副〙 ずるずるとほどけるさまを表わす語。
※
万葉(8C後)一四・三三七八「入間道の
大家が原のいはゐつら引かば奴流奴流
(ヌルヌル)吾にな絶えそね」
ぬる‐ぬる
〘副〙 (
多く「と」を伴って用いる) なまぬるいさまを表わす語。
※
御伽草子・福富長者物語(室町末)「其芸をなさんと思ふ二時ばかりこなたに、
塩湯ぬるぬるとして用ひ給へ」
出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報