ぬるぬる(読み)ヌルヌル

デジタル大辞泉 「ぬるぬる」の意味・読み・例文・類語

ぬる‐ぬる

[副](スル)
粘液状のものがついたりしていてすべりやすいさま。また、そのような感じで不快なさま。ぬらぬら。「川底が苔でぬるぬる(と)している」
コンピューターなどの画面上でCGが滑らかに動くさま。「このゲーム機のキャラクターぬるぬる(と)動く」→かくかくさくさく
[名]ぬるぬるしているもの。「ナメコぬるぬるを洗い流す」
[形動]1に同じ。「ぬるぬるになる」「ぬるぬるな手ざわり」
アクセントルヌル、はヌルヌル
[類語]ぬらぬらぬめぬめぬるりぬめりぬらり

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「ぬるぬる」の意味・読み・例文・類語

ぬる‐ぬる

[1] 〘副〙 (「と」を伴って用いることもある)
① 粘液状のものがつかみ所がなく形を変えるさま、柔らかくて、つかもうとすると抜け出るようなさまを表わす語。また、そのようなものがついて滑りやすいさまを表わす語。
滑稽本浮世風呂(1809‐13)前「抓べいとしても指の股さ、ぬるぬるぬるぬるかん出て、にょろヲリにょろヲリ鰻のぼりイするだア」
※光と風と夢(1942)〈中島敦〉二「足許でヌルヌルする粘土
② のっぺりとして凹凸がないさまを表わす語。
※玉塵抄(1563)五〇「民をとぎすりみがいてかどふしををとしぬるぬると平等になすに」
[2] 〘形動〙 (一)に同じ。
福寿草(1937)〈大鹿卓〉「濡れたぬるぬるの昆布の下から」
[3] 〘名〙 (一)のような状態のもの。
※ボッチチェリの扉(1961)〈森茉莉〉「口の中に例のぬるぬるが出て来たんで、里芋一種だと思ったって言ふんですから」

ぬる‐ぬる

〘副〙 ずるずるとほどけるさまを表わす語。
万葉(8C後)一四・三三七八「入間道の大家が原のいはゐつら引かば奴流奴流(ヌルヌル)吾にな絶えそね」

ぬる‐ぬる

〘副〙 (多く「と」を伴って用いる) なまぬるいさまを表わす語。
御伽草子・福富長者物語(室町末)「其芸をなさんと思ふ二時ばかりこなたに、塩湯ぬるぬるとして用ひ給へ」

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