デジタル大辞泉
「イェンセン」の意味・読み・例文・類語
イェンセン(Johannes Vilhelm Jensen)
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イェンセン
(Johannes Vilhelm Jensen ヨハネス=ビルヘルム━) デンマークの
作家。一九四四年ノーベル文学賞受賞。著「長い旅」「
神話」など。(
一八七三‐一九五〇)
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イェンセン
Jensen, Johannes Vilhelm
[生]1873.1.20. ヒンメルラン,ファルセ
[没]1950.11.25. コペンハーゲン
デンマークの小説家,詩人,随筆家。 1944年ノーベル文学賞受賞。大学では薬学を学んだが,G.ブランデスの影響で文学に進んだ。『ヒンメルラン短編集』 Himmerlandsfolk (3巻,1898) でデビュー,大胆な筆致とおおらかな精神で 20世紀文学の旗手となった。『王の没落』 Kongens Fald (1901) ,『マダム・ドラ』 Madame d'Ora (04) ,『車』 Hjulet (05) ,『エキゾチックな物語』 Exotiske Noveller (07~09) などを経て,『氷河』 Bræen (08) から『コロンブス』 Christofer Columbus (22) までの人類の歩みを色彩豊かにたどった6巻に及ぶ連作で世界的名声を得た。これはのちに『長い旅』 Den Lange Rejse (3巻,22~24) として再編された。ほかに短編と随筆を織り交ぜた『神話』 Myter (07~44) がある。
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イェンセン
Johannes Vilhelm Jensen
生没年:1873-1950
デンマークの詩人,作家。北ユトランドの故郷ヒンメーランの素朴で不屈な農民の姿を短編集《ヒンメーランの物語》(1898-1910)にのこす。そして人類の数百万年にわたる進化論的歩みを雄大な筆致で物語る傑作《長い旅》(1908-22)をのこした。新聞記者として世界旅行中,海上から富士山を望み,《フジヤマ》(1907)と題して〈最も幸せな体験〉を語るが,その新鮮な驚きをこどもの素朴な経験になぞらえている。1944年ノーベル賞を受賞。
執筆者:岡田 令子
出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報
イェンセン
デンマークの作家。自然科学を学び科学文明の将来に大きな夢をもった。郷土の農村を描いた《ヒンメーランの物語》3巻(1898年―1910年)で出発,氷河時代からコロンブスの北米発見までの人類の歩みを描いた《長い旅》など。1944年ノーベル文学賞受賞。
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