与太郎(読み)ヨタロウ

デジタル大辞泉 「与太郎」の意味・読み・例文・類語

よたろう〔ヨタラウ〕【与太郎】

落語で間抜けな人の名に用いるところから》役に立たない愚か者。
うそ。でたらめ。また、でたらめを言う人。
「お前―ぢゃあねえか」〈洒・辰巳婦言
[類語](1馬鹿阿呆あほう魯鈍ろどん愚鈍無知蒙昧もうまい愚昧ぐまい愚蒙ぐもう暗愚頑愚愚か薄のろ盆暗ぼんくらまぬけとんまたわけ馬鹿者馬鹿野郎馬鹿たれ抜け作おたんこなすおたんちんあんぽんたんべらぼう/(2嘘つき法螺吹き千三つ

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精選版 日本国語大辞典 「与太郎」の意味・読み・例文・類語

よたろう ヨタラウ【与太郎】

〘名〙 (「よたろ」とも)
知恵の足りない者、愚か者を擬人化していった語。馬鹿。うすのろ。よた。
評判記・吉原すずめ(1667)上「一手さきも見えぬ、うはきがぢなる与太郎は」
② うそ。でたらめ。また、でたらめをいう人。うそつき。人形浄瑠璃社会でいった語。
歌舞伎傾城倭荘子(1784)大序「舅太夫様にその雑言は、エエ、さては与太郎(ヨタラウ)だと思ふのか。嘘ぢゃない、誓文くっされ」

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