和倉温泉(読み)ワクラオンセン

デジタル大辞泉 「和倉温泉」の意味・読み・例文・類語

わくら‐おんせん〔‐ヲンセン〕【和倉温泉】

石川県能登半島七尾市にある温泉。七尾湾に臨む。泉質塩化物泉江戸時代には源泉海中にあり、涌浦わくうらと称した。

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精選版 日本国語大辞典 「和倉温泉」の意味・読み・例文・類語

わくら‐おんせん ‥ヲンセン【和倉温泉】

石川県七尾市、能登半島七尾湾に突出する弁天岬にある温泉。古くは涌浦(わくうら)と称した。泉質は含塩化土類食塩泉

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日本歴史地名大系 「和倉温泉」の解説

和倉温泉
わくらおんせん

[現在地名]七尾市和倉町

七尾西湾の東端に位置する。無色無臭の含塩化土類食塩泉、泉温摂氏九四度。リウマチ痛風・神経痛、飲んでは胃腸病に効能があるとされる。発見時期については大同年間(八〇六―八一〇)薬師やくし谷の西方谷で温泉が噴出、永承年間(一〇四六―五三)に大地震があり、泉源が海中に移ったと伝承される。七尾城主畠山氏が泉源を石で囲んで湯船にし、七尾に取湯して湯治したとか、慶長一六年(一六一一)加賀藩主前田利長の腫物治療に効き目があると越中商人が進言したなどの伝承もある(「国田文書」和倉土筆)

前田利家が鷹狩に来遊の際海上に泡立つのを認め、同行の孫十郎が温泉と見立て、二間四方の石島を築き、以来同人が温泉を支配することになったという(和倉温泉裁許一件「所口支配向留記」加越能文庫)

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「和倉温泉」の意味・わかりやすい解説

和倉温泉
わくらおんせん

石川県能登(のと)半島の七尾市(ななおし)にある温泉。七尾湾西湾に面し、江戸時代には海中に泉源があり、涌浦(わくうら)と称し舟で入湯した。泉質は塩化物泉。1880年(明治13)ドイツで開催された万国温泉博覧会には効能が認められ、第三位になった。海を埋め立てて、近代旅館が建ち並び、能登観光の基地となっている。舟遊びや釣りが楽しめる。前面能登島とは能登島大橋で結ばれる。JR七尾線和倉温泉駅下車。

[矢ヶ崎孝雄]

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「和倉温泉」の意味・わかりやすい解説

和倉温泉
わくらおんせん

石川県能登半島東岸の七尾市にある温泉。弁天崎の先端部にあり,七尾湾西湾にのぞむ。泉質は食塩泉。泉温は 95℃。泉源は海中にあったが,埋立てが進み,海岸沿いに近代的な旅館の並ぶ観光温泉地となった。能登半島国定公園一部となっている。

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事典・日本の観光資源 「和倉温泉」の解説

和倉温泉

(石川県七尾市)
日本百景指定の観光名所。

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