実感(読み)じっかん

精選版 日本国語大辞典 「実感」の意味・読み・例文・類語

じっ‐かん【実感】

〘名〙
現実物事から得る感じ。また、実際に接しているような感じ。心の底からでた真実の感情
病牀六尺(1902)〈正岡子規〉七八「実感といふのは実際の物を見た時の感じで」
雪国(1935‐47)〈川端康成〉「女の声にあまり実感が溢れてゐるので」
② (━する) 実際に接しているように感じること。現実のものとして感じること。
※憲法講話(1967)〈宮沢俊義〉一「議場のふんい気を実感することは」
③ 人の性欲をそそるような感じ。〔現代新語辞典(1919)〕

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

デジタル大辞泉 「実感」の意味・読み・例文・類語

じっ‐かん【実感】

[名](スル)
実際に事物情景に接したときに得られる感じ。「喜びの実感がわく」「人間の弱さを実感させられた」
実際に実物に接したように、生き生きと感じること。「実感のこもった話」
[類語]痛感感ずる思うさと感じ取る感得感受感知直感直覚予感ぴんと来る

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

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