宮城県南東端,亘理(わたり)郡の町。人口1万6704(2010)。西部は阿武隈高地から続く丘陵で,東部には平たん地が広がり,仙台湾に面する。気候は県内で最も温暖である。JR常磐線と国道6号線が通じる。中世には千葉氏一族が入って亘理氏を称し,その城跡などが残る。江戸時代は亘理伊達氏と大条(おおすじ)氏の知行地。新浜(しんはま),中浜,花釜などで漁業が営まれ,製塩も奨励された。山下では1902年砂丘を開拓してブドウ栽培が行われ,品質のよさで知られる。農業を主とするが水田面積は少なく,砂丘地域でのイチゴ,キュウリなどの施設園芸,丘陵地域でのリンゴ栽培が中心である。新浜,中浜では沿岸漁業も行われるが規模は小さい。近年は中小の工場進出がみられ,仙台市への通勤者も増えている。2011年3月の東日本大震災では,死者行方不明724人,全壊住宅2130戸にのぼった。
執筆者:千葉 立也
出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報
…金山師の略称。山主,山元ともいった。鉱業の練達者で,おもに採鉱経営の請負主にあたる。…
※「山元」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」
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