デジタル大辞泉
「朝ぼらけ」の意味・読み・例文・類語
出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例
あさ‐ぼらけ【朝ぼらけ】
〘名〙 朝、空がほのかに明るくなった時。夜明け方。
※
古今(905‐914)冬・三三二「あさぼらけ有明の月と見るまでに
吉野の里にふれる
白雪〈
坂上是則〉」
※枕(10C終)三六「朝ぼらけのいみじう霧(き)りたちたるに」
[
語誌]「あけぼの」と並んで、夜が明ける
時分の視覚的な明るさを表わす語である。「あけぼの」が、「
枕草子‐一」以降春との結びつきが多いのに対し、「あさぼらけ」は主に
和歌に用いられ、
挙例の「古今」のように秋冬と結びつくことが多い。「あさぼらけ」の方が「あけぼの」よりやや明るいと見る説もあるが判然としない。なお、夜明けの暗さを表わす語に「あけぐれ」がある。
出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報