朝日日本歴史人物事典 「高崎親章」の解説
高崎親章
生年:嘉永6.5.1(1853.6.7)
明治大正期の地方官,政治家。鹿児島藩士高崎親広の子として生まれ,維新後上京して巡査となる。西南戦争(1877)では政府側として鹿児島に乗り込むが,私学校側に監禁され,のち救出される。ただし,父親広は息子に情報を提供したとしてやはり捕まり,斬殺されている。その後,内務省警保局長,茨城,長野,岡山,宮城,京都,大阪の各知事を歴任,また明治36(1903)年に貴族院議員に勅選される。西南戦争での行動でも分かるように,終始国家に忠実な警察・内務官僚であった。
(季武嘉也)
出典 朝日日本歴史人物事典:(株)朝日新聞出版朝日日本歴史人物事典について 情報