デジタル大辞泉
「訪れる」の意味・読み・例文・類語
出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例
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おと‐ず・れる‥づれる【訪】
- 〘 自動詞 ラ行下一段活用 〙
[ 文語形 ]おとづ・る 〘 自動詞 ラ行下二段活用 〙 - ① 音を立てる。声を立てる。
- [初出の実例]「ゆふされば門田の稲葉おとづれて蘆のまろ屋に秋風ぞ吹く〈源経信〉」(出典:金葉和歌集(1124‐27)秋・一六四)
- 「道場には太皷おとづれて」(出典:浮世草子・世間胸算用(1692)五)
- ② 人のもとをたずねる。訪問する。おとなう。
- [初出の実例]「あまびこのをとづれじとぞ今は思ふ我か人かと身をたどる世に〈小野春風〉」(出典:古今和歌集(905‐914)雑下・九六三)
- ③ ある状態、時節がやって来る。
- [初出の実例]「このころから、はじめて忘却が〈略〉夫婦の心に訪れた」(出典:真夏の死(1952)〈三島由紀夫〉)
- 「第二のブームが訪れた」(出典:日本の裏街道を行く(1957)〈大宅壮一〉長州の神々)
- ④ 手紙で様子をたずねる。たよりをする。おとなう。
- [初出の実例]「かかるところを見おきて、帰りしままに、いかにともをとづれこず」(出典:蜻蛉日記(974頃)中)
- 「文もやらずなりにけり。女、兄(せうと)のはかりたるとは知らで、『あやしうをとづれぬ』と思ひをり」(出典:篁物語(12C後か))
出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例
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