γ-グロブリン(読み)がんまぐろぶりん

世界大百科事典(旧版)内のγ-グロブリンの言及

【はしか】より

…発疹の2日ほど前に現れるので,診断上重要な所見とされている。
[治療]
 合併症が起こらなければ対症療法のみであるが,重症の場合や,免疫抑制剤,副腎皮質ホルモンを使用している患者がはしかにかかった場合は,血漿製剤であるγ‐グロブリンを静脈内に点滴する。
[合併症]
 (1)肺炎 ほとんどが,はしかウイルスによるのではなく,細菌の二次感染によるものである。…

【免疫グロブリン】より

…抗体タンパク質の総称。血清のタンパク質は電気泳動によりアルブミンとα‐,β‐,γ‐グロブリンに分画されるが,抗体はほとんどがγ‐グロブリン画分に見いだされ,また,γ‐グロブリン画分のタンパク質の大部分は抗体であることから,抗体タンパク質は古くからγ‐グロブリンと呼ばれていた。1960年代に,抗体には部分的に構造の異なるクラスやサブクラスとよばれるいくつもの種類があるが,すべての抗体タンパク質は類似した基本構造をもつことが明らかとなり,これを免疫グロブリンと総称することになった。…

【免疫療法】より

…そのほか,より選択的であるリンパ球のサブセットに対するモノクローナル抗体の投与も,免疫抑制療法の一つとして考えられているが,まだ一般的ではない。(2)免疫補充療法としては,無γ‐グロブリン血症に対する免疫グロブリン療法が第一にあげられよう。そのほか,免疫グロブリン療法は,免疫能の低下した患者の一般感染予防にも使用される。…

※「γ-グロブリン」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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