世界大百科事典(旧版)内の《葛の葉》の言及
【蘆屋道満】より
…《信田森女占(しのだのもりおんなうらかた)》(1713初演)においては,一条戻橋で待ち伏せた道満は,保名・晴明の親子を討ち取ろうとするが,逆にとらえられて首をはねられることになっている。さらに,〈信田妻〉系統の歌舞伎狂言の代表作で,《葛の葉》の名で知られる《蘆屋道満大内鑑(おおうちかがみ)》(竹田出雲作,1734初演)における道満は,はじめ道満(みちたる)の名で,安倍保名のライバルとして登場するが,三段目で発心剃髪して,道満(どうまん)と称し,陰陽道に専心することになる。四段目では,狐葛の葉と保名との間に生まれた童子と問答をし,その聡明さに感心して,童子を晴明と名づける人物として描かれている。…
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出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」