アジソン(読み)あじそん(その他表記)Joseph Addison

デジタル大辞泉 「アジソン」の意味・読み・例文・類語

アジソン(Joseph Addison)

[1672~1719]英国随筆家政治家。18世紀随筆文学興隆の祖。スティール共同で「スペクテーター」紙を創刊

アジソン(Thomas Addison)

[1793~1860]英国の病理学者アジソン病発見およびその研究で有名。

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精選版 日本国語大辞典 「アジソン」の意味・読み・例文・類語

アジソン

  1. [ 一 ] ( Joseph Addison ジョゼフ━ ) イギリス文筆家、政治家。スティールと共同で「スペクテーター」紙を創刊。軽妙な随筆で知られる。著に悲劇「カトー」、詩「戦」など。(一六七二‐一七一九
  2. [ 二 ] ( Thomas Addison トーマス━ ) イギリスの医師。アジソン病の発見者。(一七九三‐一八六〇

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「アジソン」の意味・わかりやすい解説

アジソン(Joseph Addison)
あじそん
Joseph Addison
(1672―1719)

イギリスのエッセイストジャーナリストオックスフォード大学を出て詩作を試み、政界に入って国会議員となる。1711年にエッセイ新聞『スペクテーター』を友人R・スティールとともに創刊、世相一般、文学、道徳に関するくつろいだ感じのエッセイを発表し、とくに老地主サー・ロジャーなど各界から架空の人物をこしらえて紙上で語り合わせるなどのくふうをして独特のジャンルをつくりあげた。彼はホイッグ党びいきで、同じ傾向の作家の間でしだいに有力者となり、詩人ポープと対立して文壇の話題となった。そのほか政治論文劇作も試みている。

[岡 照雄]



アジソン(Thomas Addison)
あじそん
Thomas Addison
(1793―1860)

イギリスの医者。イングランドのニューカッスルに商人の子として生まれ、エジンバラ大学を卒業して医師となった。ロンドンのガイ病院の医員を長く勤め、診療、研究のほか、薬物学、内科学の講義を担当した。1849年に、副腎(ふくじん)疾患として、原因不明の貧血を発見し、1855年に発表したが、生前は彼の優秀な技能が認められず、好奇心をもってみられたにすぎなかった。しかし彼が死亡したあと、この貧血症の発見が高く評価され、フランスのトルッソーArmand Trousseau(1801―1867)によって「アジソン病」とよばれるようになった。そのほかの重要な研究は『アジソン業績集』として、1868年にロンドンの新シデナム協会から発刊された。

[古川 明]

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「アジソン」の意味・わかりやすい解説

アジソン
Addison, Thomas

[生]1793.4. ノーサンバーランド,ロングベントン
[没]1860.6.29. ブリストル,エーボン
イギリスの医師。ロンドンのガイ病院勤務中の 1855年"On the Constitutional and Local Effects of Disease of the Supra-Renal Capsules"という論文で,特有なブロンズ色の皮膚と衰弱,胃腸障害,低血圧を主訴とする病気と,副腎皮質の萎縮との関係を示した。この病気はのちにアジソン病と命名された。アジソン病は,いわゆる内分泌障害のうち最初に発見された疾患である。

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百科事典マイペディア 「アジソン」の意味・わかりやすい解説

アジソン

アディソン

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