ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「アジール文化」の意味・わかりやすい解説
アジール文化
アジールぶんか
Azil culture
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フランス南西部、ピレネー地方のマス・ダジルLe Mas d'Azil遺跡を標準遺跡とする晩期旧石器時代文化。フランスからスペインにかけて分布するが、石器組成の違いに地域差が大きく認められる。石器製作の伝統は後期旧石器時代から継続する。特徴的な石器は拇指(ぼし)状掻器(そうき)とアジール型小型ナイフ形石器である。特色ある有孔銛(ゆうこうもり)がつくられているが、骨角器は一般的に乏しく、つくりも粗くなっている。また美術作品でも、後期旧石器時代を中心にみられた洞窟(どうくつ)絵画などのような著しいものが認められなくなる。しかし扁平礫(へんぺいれき)に赤色の縞(しま)模様をめぐらせた彩礫は有名である。氷河時代の終わる1万年前ごろに年代づけられ、狩猟した動物がトナカイからシカに変わっている。
[山中一郎]
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