アセナフテン(読み)あせなふてんでーたのーと

日本大百科全書(ニッポニカ) 「アセナフテン」の意味・わかりやすい解説

アセナフテン(データノート)
あせなふてんでーたのーと

アセナフテン
分子式C12H10
分子量154.2
融点94℃
沸点277.9℃
屈折率(n)1.6066

アセナフテン
あせなふてん
acenaphthene

芳香族炭化水素一つで、コールタールを分留して得られる重油成分中に含まれる。ナフタレンエチレンから合成することもできる。無色結晶で、水には溶けないが、アルコールに溶け、トルエンなどによく溶ける。ナフタレンに似たにおいをもつ。染料合成樹脂原料として、また殺虫剤殺菌剤としても利用される。

[徳丸克己]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

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