アヌシー(読み)あぬしー(英語表記)Annecy

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「アヌシー」の意味・わかりやすい解説

アヌシー
Annecy

フランス南東部,オートサボア県の県都景勝地有名アヌシー湖の北西端に位置し,湖畔周辺の保養地の中心。周囲を丘陵に囲まれて気候温暖。近くにはガロ・ローマ時代の町の遺跡があり,中世にジュヌボア伯領の首都として城を中心に発展したが,1401年サボイア公に譲渡され,1860年に最終的にフランスに統合された。博物館となっている城址 (15~16世紀改修) ,大聖堂 (16世紀) ,中世風の家並みなども残る。観光が主産業で,刃物ベアリング,繊維,食品などの工業も発達。人口5万 1143 (1990) 。

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「アヌシー」の意味・わかりやすい解説

アヌシー
あぬしー
Annecy

フランス南東部、オート・サボア県の県都。リヨンの北東約100キロメートル、アヌシー湖北端に位置する。人口5万0348(1999)。食料品織物電子工業製紙などが行われる。15世紀以降、1860年にフランスがサボア地方を獲得するまで、サボア議会の統治下にあった。12~16世紀の城と、16世紀の寺院が有名。哲学者ジャン・ジャック・ルソーが1728~1729年にここに住んだ。

[大嶽幸彦]

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