アリーガル(読み)ありーがる(英語表記)Aligarh

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「アリーガル」の意味・わかりやすい解説

アリーガル
Alīgarh

インド北部,ウッタルプラデーシュ州西部の商業都市。アリーガル県の行政庁所在地。デリー南東約 129kmに位置。市街は西側のコイルと呼ばれる商業地区と,東側のアリーガル城址を中心とする地域から成る。コイルの発祥は古いが,城は 16世紀初期に造られ,多くのイスラム寺院は,18世紀初期の建設である。周辺の農産物バターが取引され,金属細工,カーペット製造が行われる。 1875年創立のアリーガル大学があり,イスラム思想合理化をめざすアリーガル運動最初に展開された。人口 47万 9978 (1991) 。

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「アリーガル」の意味・わかりやすい解説

アリーガル
ありーがる
Aligarh

インド北部、ウッタル・プラデシュ州西部の都市。デリーの南東110キロメートルに位置する。アリガル、アリガーともいう。人口66万7732(2001)。インドにおけるイスラム勢力の中心地的存在で、地主役人にもイスラム教徒が多い。1875年創立のアリーガル・ムスリム大学は、イスラム文化活動の指導的地位にある。小麦キビサトウキビ綿花などの集散地であり、加工地でもある。鍵(かぎ)の特産地としても名高い。

[中山晴美]

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