〈神をたたえよ〉という意味のヘブライ語の音訳。キリスト教で喜びの表現に用いられる間投詞。国によっては〈ハレルヤHallelujah〉ともいう。聖書では《詩篇》に見られる。中世ヨーロッパでは農夫が畑仕事中に唱えたり,兵士がときの声に用いたりしたという。現行のカトリック教会の典礼では教会暦に応じてさまざまな詩句と結びつき,復活祭直前の期間(四旬節)を除いて常にミサ中で福音書朗読の前に唱えられ,あるいは歌われる。通常,〈アレルヤ-詩句-アレルヤ〉という3部形式をとる。グレゴリオ聖歌としてのアレルヤは,最後の母音aを長く引きのばして旋律を歌うメリスマ唱法を特徴とするが,この唱法は東方教会から西方教会に伝わり,4世紀ころから用いられるようになった。また,モーツァルトのモテット《喜べ,踊れ,汝幸いなる魂よ》(K.165)の終楽章はアレルヤの1語の反復のみで歌われる。
執筆者:坂崎 紀
出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報
出典 株式会社平凡社百科事典マイペディアについて 情報
出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報
東海沖から九州沖の海底に延びる溝状の地形(トラフ)沿いで、巨大地震発生の可能性が相対的に高まった場合に気象庁が発表する。2019年に運用が始まった。想定震源域でマグニチュード(M)6・8以上の地震が...
12/17 日本大百科全書(ニッポニカ)を更新
11/21 日本大百科全書(ニッポニカ)を更新
10/29 小学館の図鑑NEO[新版]動物を追加
10/22 デジタル大辞泉を更新
10/22 デジタル大辞泉プラスを更新