ドイツの詩人ゲーテの旅行記。1829年刊行。1786年から88年にかけてのイタリア旅行の途次、故国の友人たちに寄せた書簡や日記に手を加えてまとめたもので、『詩と真実』に続く自伝的作品。ワイマールでの10年に及ぶ宮廷生活は、多端な政務のため詩人としての彼の活動を逼塞(ひっそく)させ、またシュタイン夫人への精神的な愛はしだいに重苦しさを加え、ついに86年9月、だれにも告げずにイタリアへ遁走(とんそう)した。芸術的にも人間的にも均整と調和を求める古典主義への志向が、あこがれの地イタリアの芸術と人と自然に触れて成熟し、ゲーテが詩人として再生する過程が生き生きと叙述されている。
[小栗 浩]
『相良守峯訳『伊太利紀行』全3冊(岩波文庫)』
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… さて,女装・男装の例としてよく引かれ,また親しまれているもののひとつは,カーニバルにおけるそれであろう。たとえばゲーテも,その著《イタリア紀行》(正確には《第2次ローマ滞在》の巻)で,〈若い男は最下層の女が着るような晴着を身にまとい,胸もあらわな格好で,恥ずかし気もなく得意満面で,たいていまっさきにあらわれる。彼らは行き会う男たちに甘え,……〉と,1788年1月のローマのカーニバルのようすを生き生きと描写している。…
※「イタリア紀行」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」
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