インダス文字(読み)いんだすもじ

日本大百科全書(ニッポニカ) 「インダス文字」の意味・わかりやすい解説

インダス文字
いんだすもじ

インダス文明に用いられた文字。400種近くの文字が知られている。ロシア連邦北ヨーロッパインドチームコンピュータを用いて解読作業を進行中であるが、まだ解読されていない。おそらくは音標文字に近いものであったと思われ、その言語は原ドラビダ系と推定される。文字は概して凍石製方形印章や銅製小片、まれに土器上にも陰刻されるが、その字数は多くなく、最長刻文でも17字。右から左に書かれ、2行目は逆となっている。

[小西正捷]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例