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イギリス,バークシャーのウィンザーにある王室の居城。ロンドンの北西約30km,テムズ川沿いの断崖上に建つ。ウィリアム征服王が建設して以来,重要な宮廷として使用された。ヘンリー2世時代に木造から石造になり,ここで出生したエドワード3世の時代からほぼ今日の城の姿をとりはじめた。城内には,中心にそびえるラウンド・タワーをはじめ著名な建築物が多い。セント・ジョージ・チャペルは15世紀後半から16世紀前半にかけてガーター騎士団のために建てたもので,イギリス・ゴシック建築の代表例のひとつである。アルバート記念チャペルはヘンリー7世が墓地として建てたものであるが,のちにビクトリア女王はこのチャペルを夫君アルバート(1861没)のための記念館に変えた。
執筆者:佐藤 伊久男
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ロンドン西郊のウィンザーにあるイギリス王室の離宮。市の北東端、テムズ川を見下ろす小高い丘に位置する。ロンドンから近く、狩猟にも適し、自然の要塞(ようさい)を形づくっているため、11世紀にウィリアム1世が居城を建設して以来、歴代の王による増改築を経て現在のような形に整えられた。城内の中央に石造の大円塔がそびえ、その周囲に王室の公的・私的建物や、聖ジョージ礼拝堂、アルバート記念礼拝堂などが並んでいる。エドワード4世の時代に起工された聖ジョージ礼拝堂はゴシック風垂直式の建築で、王室墓廟(ぼびょう)としてウェストミンスター寺院に次いで重要。付属王立図書館はレオナルド・ダ・ビンチ、ミケランジェロなどの素描コレクションで名高い。
[篠塚二三男]
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