日本大百科全書(ニッポニカ) 「ウッドブロック」の意味・わかりやすい解説 ウッドブロックうっどぶろっくwoodblock 硬質の木をくりぬいて内部を空洞にし、マレットやスティックで打つ体鳴楽器。一般にはジャズで用いられる箱形と円筒形の2種をさすが、本来は合図や祭祀(さいし)の道具である割れ目太鼓(スリット・ドラム)に端を発する。その意味では木魚やバリ島のクルクルなどもウッドブロックと考えられる。乾いたよく通る音を出し、複数で音階をつくることもできる。第一次世界大戦後は管弦楽にも用いられ、バレーズ、ミヨーらが使用している。ルロイ・アンダースンの『シンコペイテッド・クロック』(1945)はウッドブロックで時計の針の刻む音をユーモラスに描写している。[中川 真] コンサート・ウッドブロック(箱形) コンサート・ウッドブロック(円筒形) 出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例