翻訳|Worcester
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アメリカ合衆国、マサチューセッツ州中部の工業都市。人口17万2648(2000)。1713年に町がつくられ、1828年ブラックストン運河の開通により、急速な工業および都市発展がみられた。機械、繊維、靴などの製造業で知られる。教育・文化の中心でもあり、クラーク大学、州立大学、ウースター工科大学や、多くの博物館、展示館がある。発明家のE・ホイットニーやE・ハウ、歴史家G・バンクロフト、ロケット工学者ゴダードなどが居住した町としても知られている。
[作野和世]
イギリス、イングランド中部、ヘアフォード・アンド・ウースター県の県都。バーミンガム南南西40キロメートルにあり、人口9万3358(2001)。セバーン川の渡河点近くに発達した交通の要衝で、-cesterがつく地名の特徴からローマ時代起源と考えられる。11世紀の『ドゥームズデー・ブック』(征服王ウィリアム1世編纂(へんさん)のイングランド国勢調査書)には、「城壁と濠(ほり)で囲まれた小さな町」と記載されている。13世紀以降、手袋の生産で知られ、中世には羊毛業の中心であった。現在は18世紀に始まった製陶工業が主要な産業で、ほかに金物、工具などの製造も行われる。わが国ではウースターソースの産地として知られる。中世以来の建築物も多く、大聖堂、ギルドホール、グラマー・スクールなどはその代表である。17~18世紀の住宅も多く残っている。ピューリタン革命を勝利に導いたウースターの戦い(1651)の地。
[井内 昇]
イギリス,イングランド中部にあるヘリフォード・ウースター州(旧,ウースター州)の州都。人口8万2000(1991)。セバーン川中流東岸に位置し,交通要地であるため周辺農業地帯の中心地をなす。ウースターソースに代表される農産加工のほか,手袋,ウースター磁器の生産で知られ,ホップ市場も開かれる。680年の司教管区の新設以降,宗教の中心地となり,中世からは毛織物業が発達した。ピューリタン革命期の1651年には,〈ウースターの戦〉の戦場となり,クロムウェルがチャールズ2世を破って最終的な勝利を得た。11世紀創建の大聖堂では,ヘリフォード,グロスター各市と毎年交代で,音楽祭Three Choirs Festivalが開催される。
執筆者:長谷川 孝治
アメリカ合衆国マサチューセッツ州中央部の工業都市。人口17万5898(2005)。1828年,ブラックストーン運河の完成後,急速に工業化が進展した。機械,金属製品,化学製品,プラスチック,電気部品,衣服,皮革などがおもな製造業である。ニューイングランドの工業中心地の一つであるが,クラーク大学,ウースター州立大学,ウースター工科大学,ホーリー・クロス大学などのある大学町でもある。1722年町制,1848年市制施行。
執筆者:菅野 峰明
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