スパー

デジタル大辞泉 「スパー」の意味・読み・例文・類語

スパー(Spa)

ベルギー東部、リエージュ州の都市。アルデンヌ地方の温泉保養地であり、古代ローマ時代から効用のある鉱泉が知られる。英語の温泉・鉱泉の意のspaはこの地名由来。第二次大戦中のアルデンヌの戦いバルジ大作戦)についての博物館や、F1エフワンはじめとする国際的な自動車レースが開催されるスパフランコルシャンサーキットがある。2021年に「ヨーロッパの大温泉保養都市群」の名称で世界遺産(文化遺産)に登録された。→スパ

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化学辞典 第2版 「スパー」の解説

スパー
スパー
spur

スプールともいい,高エネルギー荷電粒子が物質中を通過するとき,その飛跡(トラック)にそってつくられるイオン対集落をいう.α線,β線はもちろん,X線やγ線の作用も,結局は高エネルギー荷電粒子の作用にほかならない.これらの直接の作用で起こるイオン化,いわゆる一次イオン化はむしろ少なく,全イオン化の大半は一次イオン化で放出された低エネルギーの二次電子によるものであって,一次イオン化に近接してさらに数個のイオン対ができる.二次電子のなかにはかなり高エネルギーのものもあり,これらはスパーとは別にみずから一つの飛跡をつくって,一次粒子の飛跡から長い枝分かれをした形をとる.これをとくにδ線という.飛跡にそった線エネルギー付与(LET)あるいはイオン化の密度は,同程度のエネルギーの荷電粒子では質量の大きいものほど大であるから,これに伴いスパー間隔も狭まる.実際,β線,電子線,γ線ではスパーはとびとびにつくられるが,α線では互いに接続し,その飛跡は1本の柱状を呈する.

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「スパー」の意味・わかりやすい解説

スパー
すぱー
Spa

ベルギー東部、リエージュ南東部にある温泉保養都市。人口1万0394(2002)。東部アルデンヌ高原、ベズドル川の支流沿いに位置する。古くからリウマチ、呼吸器系疾患に効用のある鉱泉として知られ、王侯・貴族やビクトル・ユゴーなどが好んだ地。英語で鉱泉を意味するスパーはこの地名に由来し、鉱泉水の瓶詰工業がある。第二次世界大戦中のアルデンヌの戦い(バルジ大作戦)を記念する博物館や、カジノなどの遊興設備がある。第一次世界大戦中の1918年、ドイツ軍総司令部が置かれた。ユーロビジョンの歌謡祭が行われている。

[川上多美子]

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「スパー」の意味・わかりやすい解説

スパー
Spa

ベルギー東部,リエージュ州の小都市。リエージュの南東約 30kmのアルデンヌ高原にあり,ローマ時代から鉱泉場として知られた。温泉保養場をさす普通名詞のスパーは,この地名に由来する。 18世紀にはヨーロッパの王侯貴族が多数訪れ,最盛期を迎えた。カジノ,公衆浴場,公園を備えた観光・保養地で,国立のヘルスセンターや冬季スポーツセンターもある。 1920年,第1次世界大戦後のドイツ賠償に関する連合国の会議が開かれたことでも有名。人口1万 140 (1991) 。

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デジタル大辞泉プラス 「スパー」の解説

スパー

国際スパー本部が世界各国で展開する小売店のチェーン。日本では1977年から営業開始。全国各地で展開していたが、2016年に撤退。

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