日本大百科全書(ニッポニカ) 「エドワード湖」の意味・わかりやすい解説
エドワード湖
えどわーどこ
Lake Edward
アフリカ中東部にある湖。ウガンダとコンゴ民主共和国(旧ザイール)の国境にまたがり、アフリカ大地溝帯の西リフト・バレーの北部地溝底に位置する。長さ80キロメートル、幅48キロメートル、面積2150平方キロメートル。湖水面高度は915メートル、水深111メートル。湖の北西と南東は急斜面の湖岸により限られているが、南から流入するルインディ川やルトシュル川は沖積低地を形成し、北はセムリキ川がアルバート湖へと流出し、北東は長さ40キロメートルにわたるカジンガ運河によってジョージ湖と結ばれている。この運河の入口に湖岸の港町ウガンダのカトゥエがある。鳥獣類とともに魚類も豊富である。1876年ヘンリー・スタンリーが到達し、アルバート・エドワード・ニャンザ湖と称したが、89年に互いに独立した湖であることが確認されて、1909年に現在の呼称となった。湖面の3分の2はコンゴ民主共和国領内にあり、アルベール国立公園の一部をなし、ウガンダ領内の部分はルウェンゾリ(旧クイーン・エリザベス)国立公園に属する。
[堀 信行]