オールボー(その他表記)Ålborg

デジタル大辞泉 「オールボー」の意味・読み・例文・類語

オールボー(Aalborg)

デンマーク、ユトランド半島北部、リムフィヨルドに面する港湾都市ニシンカキなどの水産物ほかシュナップス産地として知られる。17世紀の豪商イェンスバングが建てた北欧ルネサンス様式の邸宅をはじめ、オールボー城、聖ブドルフィ教会などの歴史的建造物が残っている。

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改訂新版 世界大百科事典 「オールボー」の意味・わかりやすい解説

オールボー
Ålborg

デンマーク,北ユトランドの都市北海カテガット海峡を結ぶリム湾南岸に臨む北ユラン(ユトランド)県の県都。人口16万3290(2005)。地名は湾内の水深部を指す古デンマーク語のalと城(町)borgに由来し,現在は,その北岸のネアソンビュNørresundbyと橋およびトンネル(1969開通)で結ばれ,工業地帯を形成している。セメント・農産品の輸出に代表される各種産業が発達し,とくにこの地名を冠した蒸溜酒は同国で有名。1040年ころの貨幣にはAlabu(水深部の町)と当地の名が刻まれ,すでにニシンなどの交易の中心地となっていた。1342年都市の自治権を得,1554年に司教座が置かれた。しかし〈伯爵戦争〉(1534-36)以降の内乱等により18世紀末まで荒廃し,19世紀末に工業化に伴う交通の要所として復興した。オールボー城(1539),ルネサンス式のイェンス・バングの家(1623-24),木組建築のヨーン・オロフセン館(1616)など古い建物が観光客を集めている。
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日本大百科全書(ニッポニカ) 「オールボー」の意味・わかりやすい解説

オールボー
おーるぼー
Ålborg

デンマーク北部の都市。北海とカテガット海峡を結ぶ水路であるリムフィヨルド南岸に位置する。人口16万2264(2002)は同国第4位。セメント工業、農産品の輸出など、各種産業が発達し、対岸のノェアソンビュとともに工業地帯を形成している。1040年ごろの鋳造貨幣にAlabu(水深部の町)と当地の名が刻まれている。ニシンなどの交易の中心地として栄え、1342年に都市の自治権を得て、1554年に司教座が置かれた。その後、内乱などにより荒廃し、19世紀末に近代都市として復興した。オールボー城(1539)、イェンス・バングの家(1623~24)、ヨーン・オロフセン館(1616)など注目すべき古い建物がある。

村井誠人]

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百科事典マイペディア 「オールボー」の意味・わかりやすい解説

オールボー

ユトランド半島北部のリーム湾に臨む港湾都市。造船,織物,セメントなどの工業が行われ,海軍兵学校がある。デンマーク最古の都市の一つで,11世紀以来交易地として栄えた。対岸のネアーソンビューと橋および海底トンネル(1969年開通)で結ばれる。10万6916人(2013)。

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