日本大百科全書(ニッポニカ) 「オールボー」の意味・わかりやすい解説
オールボー
おーるぼー
Ålborg
デンマーク北部の都市。北海とカテガット海峡を結ぶ水路であるリムフィヨルド南岸に位置する。人口16万2264(2002)は同国第4位。セメント工業、農産品の輸出など、各種産業が発達し、対岸のノェアソンビュとともに工業地帯を形成している。1040年ごろの鋳造貨幣にAlabu(水深部の町)と当地の名が刻まれている。ニシンなどの交易の中心地として栄え、1342年に都市の自治権を得て、1554年に司教座が置かれた。その後、内乱などにより荒廃し、19世紀末に近代都市として復興した。オールボー城(1539)、イェンス・バングの家(1623~24)、ヨーン・オロフセン館(1616)など注目すべき古い建物がある。
[村井誠人]